カナビス酔払運転の科学・論理的検証

NORML | NORML Foundation
Cannabis and Driving: A Scientific and Rational Review
Paul Armentano, Senior Policy Analyst
Jan 09, 2008
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7459

カナビスの法改革についての議論には、「カナビスと運転についてはどう思うか?」 という質問が必ず出てくるが、この問題については徹底した議論をする価値がある。NORMLでは理事会の総意として、『責任と節度を持ったカナビス使用の原則』(Principles of Responsible Cannabis Use)の中で 「カナビスを吸っているときには運転しない」 という次のような一項を掲げている [1] 。
「カナビスと運転については大半の専門家から、アルコールや医薬品よりも安全性が高いと認められているが、たとえそうであっても責任と節度を持ってカナビスを使う人は、その影響下で運転能力に支障があるときには決して運転はしない。」
しかしながら、この原則は妥当だとしても、実際にカナビスを吸って運転に支障が出るというのはどの程度の状態を言っているのかという問題が残されている。アルコールを飲んだドライバーの場合は、危険な運転を厭わなくなって明らかに交通事故の主要な原因になっているが、カナビスによる精神運動機能への影響については、軽微で確定することは難しく、実際の衝突事故でどの程度支障があるかについては一貫した結論は出ていない。


カナビス酔っ払い運転は、真性の脅威? それとも擬性のパニック?

調査データによると、アメリカ人のおよそ46%にあたる1億1200万人が違法ドラッグを使った経験があり [2]、そのうちの20万人(8.3%)が現在または月に1回は使っていると自ら認めている [3]。さらに、1000万人以上のアメリカ人が、過去1年間に違法ドラッグの影響下で自動車を運転したことを認めている [4]

こうした数字は決して無視できるほど小さくはないが、アルコールの場合に比較すれば、アメリカ人ドライバーに間での違法ドラッグ使用はずっと少ないと言うことができる [5]

現在までのところ、「衝突事故でドラッグに陽性反応を示した場合に、どの程度ドラッグが直接の原因になっていたかどうかについて知る方法はいまだによくわかっていない」 [6]。一部には、違法ドラッグの使用と事故リスクの増加には関連があるとする研究もあるが、全体とすれば、向精神性のドラッグの使用と衝突事故に果たした役割の度合の関連性については、確立した見解は得られていない [7]

確かに、違法ドラッグの影響下にあるドライバーは、素面のドライバーに比較して死亡事故を起こすリスクが増えるが、しかしながら、そのリスクの度合は、アルコールを法的リミットで運転した場合の事故リスクの3分の1程度にしかならない [8]

また、「最近発表された研究に掲載されているデータを検証した結果、ドラッグに陽性反応を示した全ドライバーのリスクは、素面のドライバーのリスクと同等とされているアルコール血中濃度0.05%のドライバーとそれほど変わらず、60才のドライバーと35才のドライバーの違い程度でしかない」 [9] ことが明らかにされている。

調査では、ドライバーが運転時に使っていた違法ドラッグとしてはカナビスが最も多くなっているが [10]、このことは、衝突事故で死亡したり怪我をしたドライバーの疫学調査でも同じ結果が示されている [11]。しかし、事故ドライバーに対する検査で、カナビスが違法ドラッグに中で最も多く検出される理由については当然の帰結とも言える。

まず第1の理由としては、アメリカ人の間では、およそ2人に1人が使った経験があると認めているように [12]、カナビスが圧倒的に広く使われている違法ドラッグであること、第2の理由としては、ドラッグテストではカナビスが最も容易に検知されやすい違法ドラッグであることが上げられる。

カナビスの主要な精神活性成分であるTHCは、血液検査では一般的に摂取後数時間までの検出が可能で、運転への直接的な影響を調べることができるが、ときには運転能力への影響がなくなった数日後でも検出されたケースも知られている [13]

さらに、THCが代謝して生成される不活性の成分については運転に何んらの影響も与えないが、体内の長期間残存するので、検査方法として最もポピュラーな尿テストでは、オケイジョナル・ユーザーで使用後数日から1週間、レギュラー・ユーザーでは数週間後も陽性反応を示してしまう [14]。これに対して、コカインやアンフェタミンの尿検査検知期間はずっと短く、当然検出される率はカナビスよりも低くなる。

従って、ドライバーのドラッグテストでカナビスは頻繁に検出されていると言っても、それは必ずしも交通事故に直接的に関係していることを示しているわけではなく、他の違法ドラッグに比べて、カナビスのほうがはるかに多くの人に使われていることと、ドラッグテストでより検知されやすいという事情を反映しているだけに過ぎない。


カナビス運転の実際の危険度

アルコールの使用が死亡事故のリスクを高めることについてはよく知られているが、カナビスに関しては、路上での死亡事故や怪我にどの程度過失があるかについてはあまりよくわかっていない。確かに、カナビスを吸って酔っ払った状態では運動精神機能に何らかの支障が出ることは事実だが、その程度が深刻といえるほど大きいことは滅多になく、また長く続くようなこともない [15]

外の道路から隔離されたテストコースと運転シュミレーターを使った研究では、カナビスの精神運動機能に対する急性の影響としては、目の動きのコントロールを示すトラッキング反応、シグナル反応時間、さらに平面での位置感覚、運転間隔、スピード感覚などに支障が出ることが確かめられている。しかし、カナビスの影響下にあるドライバーは、車間をとって前方の自動車にあまり近づかない傾向のあることや、スピードを落として運転する傾向のあることも示されている [16]

全般に、こうしたカナビスの運転機能への支障や運転行動への影響については、アルコールの影響下にあるドライバーの程度に比較すれば、あまり目立ったものでも一貫して観察できるようなものでもない [17]。また、アルコールの場合とは違って、カナビスの影響下にある人は自分の運転能力に支障が出ていることを自覚しているという特徴が見られ、より注意深く運転したり [18]、あるいは全く運転することを断ったりしようとすることが知られている [19]

実際、カナビスの運転機能への支障が衝突事故で果している役割については、血液中のTHCの濃度が低い場合や、同時にアルコールを併用していない場合には、顕著なものではないことが報告されている [20] [21]

例えば、幹線道路交通安全局が1992年に発表した報告書では、死亡事故におけるドラッグの役割について検証しているが、カナビスに陽性反応を示したドライバーでは、「カナビスそのものが原因で起こった死亡事故は一件もなかった」 と書いている [22]

最近の研究では、ブローらの研究チームが、運転3時間前までにカナビスを使ったと自己申告しているドライバーを調べたところ、安全ベルトの使用や睡眠状況など事故特有の交錯因子を調整した結果、カナビスと衝突事故との関連は目立ったものではなかったと報告している [23]

2004年に交通事故の分析と予防ジャーナルに掲載された実測対照研究では、素面の対照群に比較して衝突リスクが明らかに高くなっていたのはアルコールまたはベンゾジアゼピンの影響下で運転していたドライバーだけで、アンフェタミン・コカイン・オピエートに関しては統計的には顕著とまでは言えないまでもリスクが増えるのに対して、「カナビスを使っていたドライバーに関しては、路上事故のリスクが増えない」 と結論づけている [24]

さらに最近のいくつかの研究では、カナビスを吸った直後にはリスクが序々に増加し、事故の危険が増えることも指摘されている。しかし、これらの研究では、素面のドライバーの事故リスクを上回るのは、THC血中濃度が5ng/mlを越えている場合で限られていることが示されている。また、血中濃度が5ng/mlを越えるのは喫煙後1〜3時間までで、それ以降はこの値以下に下がることが示されている [25] [26] [27] [28]

つまり、血液検査でTHCに陽性反応を示したドライバーでも血中濃度が5ng/ml以下であれば、素面のドライバーのリスクを越えることはなく、研究者たちは、この値を運転におけるTHCの閾値とすることを提唱している [29]。この値は、実際にはかなり低く抑えられたもので、ごく少量のアルコールを飲んだ程度に比べても低くい設定になっている。

リスクの閾値ついては、2件の対照研究で詳細に調べられている。2007年にカナダ公衆衛生ジャーナルに掲載された対照研究では、過去10年間のアメリカでの交通死亡事故のデータを分析し、法定リミットになっているアルコールの血中濃度0.05%のドライバーが衝突を起こす前段階の無謀運転をする傾向は、カナビスで陽性のドライバーの3倍になることを見出している [30]

また、交通死亡事故データを検証した2005年のフランスの対照研究でも、アルコール・テストで陽性になったドライバーは、血液検査でカナビス陽性になった人に比較して死亡事故を起こすリスクが4倍も高くなることが示されている [31]。さらに、この研究では、アルコールの血中濃度が0.05%以下であっても、カナビスで5ng/mlを越えたドライバーよりもリスクが大きくなることも見出している。

結論としては、いずれの研究も、カナビスの影響下で運転に支障が出ている場合でも、交通事故の原因になっているケースはそれほど多くないと指摘している。


科学の基づいた教育と新しい識別法の開発

これまで見てきたことからも、カナビスが運転行動に与える影響について理解して実際の運転に役立てるためには、適切な情報と教育が必要なことがわかる。

確かに、カナビスの精神運動機能への悪影響はアルコールほどではないとしても、それがカナビスを吸って運転しても危険は少ないと単純に思い込むには間違っている。少なくとも喫煙直後でカナビスの酔いがピークに近い状態では、THC血中濃度が容易に5ng/mlを越えてしまうので運転すれば事故のリスクは高くなる。しかし、数時間後にはTHCのレベルが急激に5ng/ml以下に下がることも明らかになっている。

このように、カナビスの影響による精神運動機能への支障はそれほど長くは続くわけではないない。このことは、カナビス喫煙後数時間を避ければ、運転のリスクは増加しないことを意味しているが、逆に、カナビスを吸いながら運転することは最もリスクを高めることも意味している。さらにまた、カナビスとアルコールを同時に併用していると、単独に使った場合に比較して著しくリスクを増大させるのことにも注意しておく必要がある [32] [33]

ここで誤解しないようによく理解しておかなければならないのは、尿テストでは、カナビスの活性成分であるTHCそのものではなく、代謝して生成された不活性の成分を検出していることで、陽性になったからといって必ずしも運転に影響があったことを意味していない。不活性の代謝物がリスクを増やさないことは研究でも確かめられている [34]

一方、酔っ払い運転に関して公共サービスや教育キャンペーンを実施する際には、とくに25才以下の若者に焦点を当てて取り組む必要がある。この年齢グループは、カナビスを最も頻繁に使っているだけではなく [35]、カナビスを吸った直後に運転することが多いことも報告されている [36]

加えて、このグループは、運転経験が浅く無謀な運転をする傾向が強く、カナビスの精神効果についても経験が少なく慣れていない。さらに、このグループは、カナビスと他の違法ドラッグやアルコールを併用して運転していることが非常に多いことも指摘されている [37]

こうした教育キャンペーンについては、最近、カナダ全国で同国の公衆衛生協会が中心になって取り組みを始めている [38]。このような試みはアメリカでも簡単に真似ることができるはずだ。

だが、このキャンペーンは、連邦の機関ではなくアメリカ公衆衛生協会やアメリカ自動車協会のような民間の機関が中心になって実施したほうが若者から信頼が得られることは間違いない。実際、ホワイトハウスの麻薬撲滅室(ONDCP)などが過去に実施した若者対象の公共サービス・キャンペーンでは、ほとんど影響力のないことが報告されている [39]

最後に、カナビスの運転問題に適正に対処するためには、法執行コミュニティがもっと係官の訓練に熱心に取り組み、ドラッグ検査専門官が、カナビスの影響下で運転しているドライバーをきちんと確認できるように環境を整える必要があることを指摘しておかなければならない。

先にも触れたように、現在最も多く使われている尿テストでは、カナビスに酔っ払って運転していたかどうかを確実に知ることはできないので、不活性の代謝物ではなくTHCそのものの存在を簡単に識別する判定法を開発することが必要になっている。最終的には血液検査でTHC濃度を測定しなければならないが、アルコールの呼気テストでほぼ血中のアルコール濃度を正確に知ることができるように、カナビスの場合も間接的にTHC濃度を推定することのできる測定法の研究が行われている。

例えば、オーストラリアでは、路上のアルコールの酔っ払い度を測定するために開発された野外標準試験(Standardized Field Sobriety Testing)を改良して、カナビス影響下にあるドライバーを識別する研究が行われている。このテストは、水平注視眼振・歩行と方向転換・一本足立・頭部の動作テストなどを組み合わせて点数化したもので、カナビスの摂取量に応じたスコアが得られたと報告されている [40]

またノールウエイの研究者たちも、運動機能テストにドラッグ歴や病気などを加えて判定する臨床テストを開発して、カナビスの影響下で運転していたと疑われるドライバーをTHC血中濃度3ng/ml以上の精度で識別している [41]

このような運転時のカナビスの識別に特化した測定法の開発はまだ始まったばかりの段階に過ぎないが、特別の訓練を受けた警察官が試験的に運用してみることも検討されるべきだろう。また、路上の唾液テストの精度をさらに高めて、ドライバーのTHCの存在を感度よく即座に判定できるようなドラッグ検査法が開発されれば、現場の警察官がより確実に酔っ払い運転のドライバーを識別できるようになる。

また、カナビスの合法化議論では常に、酔っ払い運転の事故が増えるという懸念が出てくるが、こうした確実な検査法が開発されれば、その懸念も緩和されてカナビスの法改革にも弾みがつくに違いない [42]

実際、この問題はカナビスの法改革を進める上で非常に大きな障害になっており、アルコールと同様に成人のカナビス使用を合法化して規制・管理することに大多数の人が賛成するようになるためには、この懸念を十分に払拭しておく必要がある。

2008年11月にオランダのフィリップス・エレクトロニクスが、ナノテクノロジーを応用して唾液中のカナビス・コカイン・スピードなどのドラッグを2分以内で検知するハンドヘルド型の装置を開発したと発表した。

使われているナノテクノロジーは原子や分子レベルの物質を扱うことができる技術で、新しい装置では、微小の粒子を使って唾液中に含まれているドラッグ分子と結合させて、磁場を利用した検知パッドに集めるようになっている。

この技術の開発で、運転時点で実際に使用していたドラッグを簡単で迅速に知ることができるようになり、上の懸念も緩和される可能性も出てきた。
唾液を使った新型ドラッグテスト装置 ドライバーの路上テストが正確で簡単に



引用文献

[1]  Adopted by NORML’s Board of Directors, February 3, 1996.  Read all of NORML’s “Principles of Responsible Use

[2]  US Department of Justice, Bureau of Justice Statistics. Drug and Crime Facts: Drug Use Among the General Population. Online document accessed November 24, 2007.

[3]  US Department of Health and Human Services, Substance and Mental Health Services Association, Office of Applied Studies. 2006 National Survey on Drug Use and Health: National Results. Online document accessed November 24, 2007.

[4]  Ibid.

[5]  US Department of Transportation, National Highway Traffic Safety Administration. State of Knowledge of Drugged Driving: FINAL REPORT. September 2003.

[6]  Ibid.

[7]  Smink et al. 2005. Drug use and the severity of traffic accident. Accident, Analysis and Prevention 37: 427-433.

[8]  Franjo Grotenhermen. Drugs and Driving: Review for the National Treatment Agency, UK. Nova-Institut (Germany). November 2007.

[9]  Ibid.

[10]  US Department of Health and Human Services, Substance and Mental Health Services Association, Office of Applied Studies. Driving After Drug or Alcohol Use, 1998. Online document accessed November 24, 2007.

[11]  US Department of Transportation. 2003. op. cit.

[12]  October 23-24, 2002 CNN/Time poll conducted by Harris Interactive.

[13]  Skopp et al. 2003. Serum cannabinoid levels 24 to 48 hours after cannabis smoking. Archives of Criminology (Germany) 212: 83-95.

[14]  Paul Cary. 2005. The marijuana detection window: Determining the length of time cannabinoids will remain detectable in urine following smoking. Drug Court Review 5: 23-58.

[15]  According to the US Department of Transportation, 2003. op. cit., “Experimental research on the effects of cannabis … indicat[e] that any effects … dissipate quickly after one hour.”

[16]  Grotenhermen. 2007. op. cit. and US Department of Transportation. 2003. op. cit. Other summaries include: Ramaekers et al. 2006. Cognition and motor control as a function of Delta-9-THC concentration in serum and oral fluid: Limits of impairment. Drug and Alcohol Dependence 85: 114-122; David Hadorn. “A Review of Cannabis and Driving Skills,” In: The Medicinal Uses of Cannabis and Cannabinoids. (eds: Guy et al). Pharmaceutical Press, 2004; Canadian Senate Special Committee on Illegal Drugs, Cannabis: Summary Report: Our Position for a Canadian Public Policy.2002. (See specifically: Chapter 8: “Driving Under the Influence of Cannabis”); Alison Smiley. “Marijuana: On-Road and Driving-Simulator Studies,” In: The Health Effects of Cannabis. (eds. Kalant et al) Canadian Centre for Addiction and Mental Health, 1999.

[17]  David Hadorn. 2004. op. cit. and US Department of Transportation. 2003. op. cit. 

[18]  According to the US Department of Transportation, 2003. op. cit., “The extensive studies by Robbe and O’Hanlon (1993), revealed that under the influence of marijuana, drivers are aware of their impairment, and when the experimental task allows it, they tend to actually decrease speed, avoid passing other cars, and reduce other risk-taking behaviors.”

[19]  Menetrey et al. 2005. Assessment of driving capability through the use of clinical and psychomotor tests in relation to blood cannabinoid levels following oral administration of 20mg dronabinol or of a cannabis decoction made with 20 and 60mg delta-9-THC. Journal of Analytical Toxicology 29: 327-338.

[20]  United Kingdom Department of Environment, Transport and the Regions, Road Safety Division Cannabis and Driving: A Review of the Literature and Commentary. Online document accessed November 24, 2007. “Overall, we conclude that the weight of the evidence indicates that … there is no evidence that consumption of cannabis alone increases the risk of culpability for traffic crash fatalities or injuries for which hospitalization occurs, and may reduce those risks.”

[21]  Gregory Chesher and Marie Longo. “Cannabis and Alcohol in Motor Vehicle Accidents,” In: Cannabis and Cannabinoids: Pharmacology, Toxicology, and Therapeutic Potential. (eds. Grotenhermen et al.) Haworth Press, 2002.

[22]  US Department of Transportation, National Highway Traffic Safety Administration. The Incidence and Role of Drugs in Fatally Injured Drivers: Final Report. October 1992.

[23]  Blows et al. 2004. Marijuana use and car crash injury. Addiction 100: 605-611.

[24]  Movig et al. 2004. Psychoactive substance use and the risk of motor vehicle accidents. Accident Analysis and Prevention 36: 631-636.

[25]  Huestis et al. 1992. Blood cannabinoids: Absorption of THC and formation of 11-OH-THC and THCCOOH during and after smoking marijuana. Journal of Analytical Toxicology 16: 276-282.

[26]  Mushoff et al. 2006. Review of biologic matrices (urine, blood, hair) as indicators of recent or ongoing cannabis use. Therapeutic Drug Monitor 2: 155-163.

[27]  Drummer et al. 2004. The involvement of drugs in drivers killed in Australian road traffic crashes. Accident, Analysis and Prevention 36: 239-248.

[28]  Grotenhermen et al. 2007. Developing per se limits for driving under cannabis. Addiction (E-pub ahead of print).

[29]  Grotenhermen. 2007. op. cit.

[30]  Bedard et al. 2007. The impact of cannabis on driving. Canadian Journal of Public Health 98: 6-11.

[31]  Laumon et al. 2005. Cannabis intoxication and fatal road crashes in France: a population base case-control study. British Medical Journal 331: 1371-1377.

[32]  Ramaekers et al. 2004. Dose related risk of motor vehicle crashes after cannabis use. Drug and Alcohol Dependence 73: 109-119. “Experimental studies have shown alcohol and THC combined can produce severe performance impairment even when given at low doses. The combined effect of alcohol and cannabis on performance and crash risk appeared additive in nature, i.e. the effects of alcohol and cannabis combined were always comparable to the sum of the effects of alcohol and THC when given alone.”

[33]  Williams et al. 1985. Drugs in fatally injured young male drivers. Public Health Reports 1: 19-26.

[34]  Ramaekers et al. 2004. op. cit.

[35]  US Department of Justice, Bureau of Justice Statistics. op. cit.

[36]  US Department of Health and Human Services, Substance and Mental Health Services Association, Office of Applied Studies. 1998. op. cit.

[37]  Ibid.

[38]  Canadian Public Health Association. “The Pot and Driving Campaign.”

[39]  US Government Accountability Office. ONDCP Media Campaign: Contractor's National Evaluation Did Not Find that the Youth Anti-Drug Media Campaign Was Effective in Reducing Youth Drug Use: Report to the Subcommittee on Transportation, Treasury, the Judiciary, Housing and Urban Development, and Related Agencies, Committee on Appropriations, U.S. Senate. August 25, 2006.

[40]  Papafotiou et al. 2005. An evaluation of the sensitivity of the Standardised Field Sobriety Tests (SFSTs) to detect impairment due to marijuana intoxication. Psychopharmacology 180: 107-114.

[41]  Khiabani et al. 2006. Relationship between THC concentration in blood and impairment in apprehended drivers. Traffic Injury Prevention 7: 111-116.

[42]  Looby et al. 2007. Roadside sobriety tests and attitudes toward a regulated cannabis market. Harm Reduction Journal. Online document accessed November 24, 2007.


このレポートを書いたポール・アルメンターノ氏は、今年からNORMLの副事務局長を務めている。

専門分野は、カナビス法、医療関係、薬理学で、国内外のカンファレンスや法学セミナーで講演するかたわら、州や連邦機関でも証言している。また、数多くの医療カナビスやカナビス酔っ払い運転関係の裁判で刑事弁護士たちに情報提供してを支援している。

新聞や雑誌などでも多数の記事を書いている。