Weekly News

2006年4月27日


バポライザーは安全で効果的なカナビノイド搬送システム
第9控訴審、エド・ローゼンタールの有罪判決を取り消す
エコノミスト誌、FDAの反医療カナビス声明を「虚勢」と非難



●バポライザーは安全で効果的なカナビノイド搬送システム
2006年4月27日 - オランダ・ライデン発

薬学ジャーナルに掲載された臨床試験データによると、カナビスをバポライズ(蒸気)にして吸引するシステムは、即座にカナビノイドの薬効を得たいが喫煙のような呼吸器官へのリスクを避けたい患者にとって「安全で効果的」な方法になっている。

オランダのライデン大学生物学研究所の研究者たちは、ボルケーノ・バポライス・システムが呼吸毒の吸入を避けながら毎回確実に必要なTHCを患者に搬送してくれる装置であると結論づけている。

研究者たちは、「われわれの結果からは、ボルケーノが患者でも利用可能な安全で効果的なカナビノイド搬送システムであることがわかった。肺からTHCを摂取する方法としては、呼吸器への喫煙の害を避けながら、最終的にはカナビスを喫煙したときと同等の効果が得られる」 と書いている。

カナビスの煙には、タバコと同様に多くの発ガン性物質が含まれているが、中でもベンゾピレンなどの一部の芳香性炭化水素は濃度がタバコより高く、長期的にカナビスを吸っているとタバコのガンと同じリスク・ファクターになることが懸念されている。以前にカリフォルニアNORMLなどが行った 
実験 では、カナビスの活性成分は180〜190度に加熱するとの 気化 するが、この温度は燃焼で有害な煙や発ガン性炭化水素が発生し始める230度よりも低く、害になる呼吸毒を発生させないことが示されている。

カリフォルニアNORML と MAPS (サイケデリック研究連盟)では2004年に、国が正式に栽培したカナビスを使って蒸気が生成する放出物の種類を検証する実験プロトコルを提出していたが、NIDA (アメリカ・ドラッグ研究所) は18ヶ月も審査を遅らせたあとで、最近になって、この研究が 「意味のある科学的知識をもたらすものではない」 という 理由 でカナビスの提供を 拒否 し承認しなかった。

NORMLの評議委員の一人で、「マリファナ:最新の科学エビデンスで検証」の著者としても知られる ミッチ・アーリーワイン博士 は、「アメリカ医薬品研究所などでは、煙にせず迅速で毎回確実に活性カナビノイドを患者に投与できるシステムの開発を再三にわたって呼びかけていますが、ライデン大学のデータは医療カナビスに必要なすべての必須成分を発ガン性の煙を経由せずに蒸気で安全に効果的に搬送できることを裏付けています。これで麻薬撲滅対策室や食品医薬品局は、患者たちが煙の健康リスクに悩むことなくカナビスの治療効果を得られることを保証できるはずです」 と語っている。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, or Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at (202) 483-5500.

Full text of the study: Evaluation of a vaporizing device (Volcano) for pulmonary administration of tetrahydrocannabinol. Journal of Pharmaceutical Sciences, Hazekamp et al. 2006.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6885


●第9控訴審、エド・ローゼンタールの有罪判決を取り消す
2006年4月27日 - アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ発

昨日、第9回巡回控訴裁判所の3人の裁判官は、著名なカナビスの擁護者で多数の著作のあるエド・ローゼンタール氏に科せられた3件のカナビス栽培に関する重罪判決を取り消す決定をおこなった。ローゼンタール氏は地元の医療カナビス・ディスペンサリー(カナビス専門薬局)のためにカナビスを栽培した罪で2003年に連邦裁判所から有罪判決受けたが,チャールス・ブレヤー裁判官は被告が連邦法に違反しているとは思っていなかったとして 
1日の懲役刑 を言い渡した。ローゼンタール氏は、州から公認された患者に医療カナビスを供給するためにオークランド市に任命されて栽培を行っていた。

第9控訴審は、陪審員たちが被告の有罪無罪を審議する際に正当な助言が与えられていなかったとして、ローゼンタール氏の再審を認める決定を3-0の全員一致で出した。先の裁判では、陪審員たちは州法のことは知らされず連邦法の規定だけを教えられたために、ローゼンタール氏が医療目的でカナビスを栽培していたという事実を考慮することを告げられていなかった。陪審員たちはロゼンタール氏を有罪と認定したが、後で本当の事情を知り、政府の検事にだまされたとして 自分たちの決定の非を訴えた

現在までのところ、国の弁護士事務所側は、控訴審の決定に異義を申し立てるか又はローゼンタール氏の再審を行うかコメントを出していない。

控訴裁判所側は、もしローゼンタール氏の再審が行われ再び有罪になっても、「筋の通った判決の理由を乱すことなく」 1日の懲役という立場を堅持することになるだろうと示唆している。

ローゼンタール氏側からは、オークランド市から任命されていたことを理由に連邦からの告発は免除されるという主張が出されていたが、裁判所は 「州法の規定ではカナビスの栽培が患者または直接のケアギバー以外には認められておらず、ローゼンタール氏はその任に当たらない」 として却下した。

For more information, please contact Keith Stroup, NORML Legal Counsel, at (202) 483-5500.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6886


●エコノミスト誌、FDAの反医療カナビス声明を「虚勢」と非難
2006年4月27日 - イギリス・ロンドン発

アメリカ食品医薬品局(FDA)が最近出した声明で、カナビスに医療効果があるという動物または人間でのデータはない、と 
主張 しているが、それに対して本日発売されたエコノミスト誌の論説は 「分別」 すらないと非難している。

論説では、FDAの主張が1999年に全米科学アカデミー医薬品研究所(IOM)から出された 包括的な検証報告 とは相反しており、「今日ではカナビスは痛みや不安を緩和し、睡眠を助け、発作や筋肉のけいれんを防ぐために世界中で利用されている」 という現実を無視している、と述べている。

また、ほんの一握りの権力者がアメリカ政府をたきつけて医療におけるカナビスの可能性を探ろうとする臨床研究を妨害し、患者たちが合法的にカナビスを使うことを拒んでおり、「アメリカ政府が虚勢を張るのではなく、苦しみをケアしようとするなら」、カナビスで満たされる「医療ニーズ」がある、と指摘している。

先週、FDAが声明を発表して以来、ニューヨーク・タイムズ を始めとして、ロスアンジェルス・デイリータイムス、 シカゴ・トリビューン など20を越える新聞が、FDAは科学よりも政治を優先しているとして非難の論説を掲げている。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director, or Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at (202) 483-5500.

Full text of the editorial, "Marijuana is medically useful, whether politicians like it or not," is available online at: http://www.economist.com/science/displaystory.cfm?story_id=6849915

Source:  
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6887