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2006年8月10日


コロラド州、カナビス合法化条例案に12万9000人が支持署名
カナビスを単独でヘビーに使っても心臓病のリスクにはならない
NORMLデイリー・オーディオスタッシュ、2ヶ月で10万アクセス



●コロラド州、カナビス合法化条例案に12万9000人が支持署名
2006年8月10日 - アメリカ・コロラド州・デンバー発

11月に行われる中間選挙では住民投票条例案の投票も同時に行われるが,コロラド州では、成人のカナビス所持に対するすべての刑事および民事犯を廃止する住民投票をめざす支持者たちが、今週、条例案の実施を求めて12万9000人の署名を州の選挙管理委員会に提出した。州の法律では、住民投票を行うための条件として、提案者は正当なコロラドの登録有権者6万8000人以上の署名を集めることが必要とされている。

今回の案を提案した団体
セイファー(SAFER、Safer Alternatives For Enjoyable Recreation)でキャンペーンを統括しているメイソン・ツーバート代表は、「州法で要求されている2倍近い署名が集まりましたが、それは、コロラドの狂ったカナビス禁止を終結させることに対する支持が確実に拡がっていることを浮き彫りにしています」 と語っている。

州当局が署名の有効性をチェックして提案を11月の選挙にかけることを承認し、投票で賛成が得られれば、コロラドでは21才以上の人は1オンス(28g)までのカナビスを合法的に所持できるようになる。

昨年は、コロラド州のデンバー市で 同様な市条例案 が54%の賛成で成立している。

For more information, please contact Allen St. Pierre, NORML Executive Director,
or visit: http://www.saferchoice.org

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6971


●カナビスを単独でヘビーに使っても心臓病のリスクにはならない
2006年8月10日 - アメリカ・カリフォルニア州・サンフランシスコ発

アメリカ心臓学ジャーナル8月号に掲載された15年のおよぶ長期研究によれば、カナビスを単独でヘビーに使用しても、高血圧や心臓のリスク要因にはならないことが明らかにされた。

サンフランシスコのカリフォルニア大学疫学・生物統計学科の研究者たちは、若年成人の冠動脈リスク進行に関する調査プロジェクト(CARDIA)に参加した3617人の若年成人について、カロリー摂取量や肥満度指数(BMI)などの心臓病のリスク要因とカナビスの使用との関連を調査した。

15年間に1800日以上カナビスを使っていたヘビーユース・グループの1日あたりのカロリー摂取量は3365カロリーで、非使用者の2746カロリーに比較すると高くなっているが、カナビスだけを使っている人では、トリグリセリド(血清脂質)や粥状動脈硬化や血圧のレベルが高くなることはなかった。

しかし研究者たちは、アルコールを併用しているヘビーなカナビス・ユーザーの場合は、心臓病のリスク要因が高まると指摘している。

今年の始めに法医学・医薬・病理学ジャーナルに掲載されたカナビス使用と心臓毒性の 
研究 では、節度のあるカナビス使用が心臓病のリスクになることはほとんどないと報告している。

人間の臨床研究によると、特にカナビス初心者の場合には摂取量が多くなるの従って心拍数や血圧が増加するが、慣れてくるとそのようなことは全くなくなることが示されている。これとは逆に、動物にカナビノイドを投与した場合は、血管の拡張、短期的な徐脈や低血圧 が多く見られる。また、合成カナビノイドを投与では、動物の場合は低血圧傾向になるが、人間の場合は心臓毒性とは関連がないことも示されている。

さらに、最近の研究では、アナンダミドなどの内因性カナビノイド には、高血圧による心臓の過度の収縮性に対して著しい抑制作用があり、血圧を正常化する 働きがあることも示されている。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Senior Policy Analyst, at (202) 483-5500.

Full text of the study, Marijuana use, diet, body mass index, and cardiovascular risk, appears in the August issue of the American Journal of Cardiology.

Source:  http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=6972


●NORMLデイリー・オーディオスタッシュ、2ヶ月で10万アクセス
2006年8月10日 - アメリカ・ワシントンDC発

6月に始まったばかりのNORMLデイリー・ポッドキャストが、僅か2ヶ月で10万近いダウンロードを達成した。

「NORMLデイリー・オーディオスタッシュ: 頻出するカナビスの真実」 として知られる30分のオリジナル番組は、平日の午後4時20分にポッドキャストやmp3で配信されている。サイトは、
http://www.normlaudiostash.com 、または http://www.norml.org で、過去のアーカーブもダウンロードできる。

「僅か2ヶ月で、カンビスの法改革を求める10万もの人々が、他では得られない最新のカナビス関連の科学やニュース、イベント情報などを求めてNORMLの番組を訪れてくれました」 とNORMLのアレン・ピエール事務局長は語っている。

「NORMLのデイリー・ポッドキャストの人気は、非常に多くのアメリカ人がカナビスや法律の改革について、事実にもとずいた教育情報の必要性を如実に示しています。きちんとした情報を得るために、連邦政府やマスメディアに頼らず、NORMLの番組にアクセスする人がどんどん増えているのです。」

アップルのiTunesミュージックストアが発行している人気番組表によると、NORMLのポッドキャストは、インターネットのオーデイオ政治番組の中でも 最も人気のあるプログラム の一つにランクされている。

NORMLオーディオ・スタッシュのゲストには、モーリス・ヒンチー下院議員(ニューヨーク州、共和)、旅行ガイドの著作で有名な リック・スティーブス、アメリカ市民自由ユニオン(ACLU)のドラッグ法改革訴訟プロジェクトのアレン・ホッパー、NORMLの評議委員でもある ミッチ・アーリーワイン博士、バーニング・レインボーファームの著者のデーン・カイパース、コメディアンのトミー・チョンなど多くの人が出演している。