ドイツで鉛汚染カナビス騒ぎ

警察が最寄りの警察所で検査を呼び掛け

Source: Earth Times
Pub date: 07 Nov 2007
Subj: Leaded marijuana poisons drug abusers in Germany
http://www.ukcia.org/news/shownewsarticle.php?articleid=12996


ドイツ・ライプチッヒ市で、鉛に汚染されたカナビスを吸った19人が体調を崩し、警察が汚染カナビスに注意するように警告を出した。医師が19人の血液の中に危険な異物が入っているのを確認し、連邦警察の鑑識ラボで乾草カナビスの葉から高レベルの鉛を検出されたもの。

現在までのところ汚染カナビスの出処についてはわかっておらず、警察では、ディーラーやユーザーに対して、近くの警察所に手持ちのカナビスを提出して検査を受けるように呼びかけている。

ウベ・マッティアス検査長は、今回の件でユーザーを起訴することは優先事項ではないと語っている。だが、それは特赦するという意味がと問われて、当局としてはそのような保証をする権限はないとも答えている。

ユーザーの血液からは1リットル当たり2000マイコログラム以上の鉛が検出されているが、安全域は300マイクログラムで、800マイクログラムに達すると不調の兆候が現れはじめるとされている。鉛中毒の症状とすれば、けいれん、腹痛、血圧の上昇などがある。

カナビスへの異物混入はこの1年ほど特に深刻な問題になってきており、イギリスでは、ガラスビーズの混入した グリットウィード などが出回り、保健省が警告を出す騒ぎにまで発展している。最近ではオランダのコーヒーショップの扱っているカナビスにも異物混入が見付かっているという 報告 もある。

こうした傾向については、最近、栽培場の摘発は厳しくなり、小規模な個人栽培が減少する一方で高度に組織化されたギャングによるカナビスの栽培と供給をコントロールが強まった結果、重量を増やして利益を確保しようとして異物混入が顕著になっているためだと指摘されている。

オランダ、室内栽培場の摘発強化でカナビスの効力が下降、価格は上昇  (2007.10.3)
異物混入バッズの疑惑、処理済ウィードが出回っている?