オランダ
コーヒショップからの税収は年間4億竄ャ
Source: Nis News Bulletin
Pub date: 03 May 2008
Dutch Earns a Massive 400 Million Euros a Year from Cannabis Coffee-Shops
http://cannazine.co.uk/cannabis-news/europe/ dutch-state-earns-a-massive-400-million-euros- a-year-from-cannabis-coffee-shops.html
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2008/05/marijuana_is_a_major_cash_crop.php
http://www.monstersandcritics.com/news/business/news/article_1403519.php/ Marijuana_ranks_third_on_Dutch_export_product_list_says_police
KROテレビが放送した番組のレポーターの試算によると、控えめな計算ながら、オランダがコーヒーショップから得ている税収の総額は年間4億ユーロに上っている。
現在オランダには約730軒のコーヒーショップがあるが、レポーターは、年間のバッズとハシシの売上が26万5000キロで、業界の売上は20億ユーロ程度ということになると言う。この売上金額はオランダの公共交通機関の売上に匹敵する。また、販売されているカナビスの多くがオランダ国内で生産されている。
コーヒーショップでは、基本的にカナビスの仕入れが違法となっているために付加価値税(VAT)を計算できずに払っていないが、その代わりに、税務当局はオーナーの所得税に52%前後の最高税率を適応している。
税率の設定にあたって当局側は、カナビスの販売価格が仕入れ価格の2倍になっていると見ている。アムステルダムのコーヒーショップでは、お客さんが価格を気にしない外国人旅行者が多いこともあって、税務担当者はしばしば150〜180%の粗利率を適応している。
レポーターの正確な情報についての問い合わせに対して、財務大臣は、730軒のコーヒーショップの税金がどれくらいかわからないと答えている。また、ある税務検査官は匿名を条件に語ったところによると、「ハーグの中央政府の人々はそのことについては知りたがらないのです。政治的に非常にセンシティブな問題ですから」 と指摘している。
またレポーターは、輸入ハシシの売上については国内で生産されたバッズの売上に比べれば非常に少なく、オランダ国内での生産量は消費量よりも多く、60%以上が税金のかからない輸出に回されていると言う。
実際、カナビス栽培に係わっている犯罪組織取締まりの責任者であるマックス・ダニエル警察本部長は、「オランダの輸出農産物としては、カナビスの規模はキュウリとトマトに次ぐ2〜3位の大きさになっています。主な輸出先はイギリスとドイツです」 と語っている。
警察が昨年1年間に摘発したカナビス栽培場は5500箇所で一日あたり15箇所になるが、強制捜査が供給そのものに影響することはなく、カナビスの価格に跳ね返るだけになっている。栽培者たちは捕まるリスクが高くなった分だけ補償として価格を引き上げるからだ。そして、そのことで税務当局も恩恵を受けるというからくりになっているのだと言う。
またレポーターによると、オランダで栽培されたカナビスには、違法な肥料や重金属類の混入も見つかっている。
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もちろん大型店と弱小店では非常に大きな差があって、1日の顧客が2500人という店 もあるが、売上の多いコーヒーショップの特徴とすれはお客の半数あるいはそれ以上がテイクアウトなので、平均すれば上の数字は決しておおげさとは思われない。
オランダでは、コーヒーショップの規制権限は、基本的に政府にあるのではなく地方自治体にある。コーヒーショップの閉鎖にあたって地方自治体が慎重になるのは、倫理問題や現実感の薄い議論が支配的な中央政府とは違って、税収の問題がより直接的に影響しているからかもしれない。
かなり乱暴ではあるが、オランダの数字を日本に適応してみると、人口比は、1億2700万/1600万 = 8倍、仮に日本の使用率をオランダの半分(0.5倍)、1ユーロ = 150円とすれば、
業界全体の売上は、20億ユーロ*8*0.5*150 = 1兆2000億円
税金は、4億ユーロ*8*0.5*150 = 2400億円
ちなみにタバコ全体の税金は、8.3倍の2兆円になっている。