Weekly News


唾液によるドラッグテスト

依然として半数以上が間違った結果

Source: NORML Weekly News
Pub date: 29 Jan 2009
Saliva Testing Technology Still Unable To Consistently Detect THC
http://www.norml.org/index.cfm?Group_ID=7795


2009年1月29日 - フランス・イルキルシュ発

治療医薬品モニター・ジャーナルの2月号に掲載された 研究 によると、直前のカナビス使用を検知する唾液によるドラッグテストでは、50%以上が誤った結果になることが明らかになった。

フランスの研究チームは、口内の唾液でTHCの存在を検知する方法を評価するために、20人の被験者を対象に調査を行った。被験者一人一人には、検知テスト実施前の10分から24時間以内にカナビスを吸っておくように伝えられた。

その結果、唾液検査でTHCの存在が確認されたのは20人中8人しかいなかった。これに対して、尿テストでは18人からカナビスの使用反応が得られた。ただ尿テストでは探知期間が2週間程度あるので、直前の使用かどうかまでは分からない。

以前に行われた 唾液検査の評価 でも、精度的には似たような結果が出ており、使用後1〜2時間を過ぎるとほとんで検知されなくなり、偽陽性になることも珍しくなかった。

現在では、ヨーロッパの数ヶ国とアメリカの2〜3の州で、規制薬物の影響下で運転していなかったかを現場で調べるために、唾液検知器を使ったフィールド試験 が行われている。

唾液検査は、尿検査と違ってカナビスの不活性の代謝物の存在ではなく、THCの存在自体を調べる ために検知帯域が狭いという欠点があるが、唾液検査を推進している人たちは、尿テストでは実際にカナビスの影響下で運転していたのかどうかを示す証拠としては弱いと考えている。

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Deputy Director, at: paul@norml.org.

Full text of the study, "Evaluation of the Cozart DDSV test for cannabis in oral fluid," appears in the journal Therapeutic Drug Monitoring.