カリフォルニア州議会に

カナビス合法化法案


トム・アミアーノ
カリフォルニア州下院議員

Source: Cannabis Culture Magazine
Pub date: 24 Feb 2009
California Lawmaker Introduces Pot Legalization Bill
Author: Jeremy Gantz, The Raw Story
http://www.cannabisculture.com/v2/news/
california-lawmaker-introduces-pot-legalization-bill


もし、カリフォルニア州のトム・アミアーノ下院議員の主張が通れば、黄金色の州と(Golden State)呼ばれるカリフォルニアは、国中のカナビス・スモーカーたちから緑色の州と呼ばれるようになるに違いない。

今週はじめにサンフランシスコで行われたプレス・カンファレンスで、アミアーノ議員は、「カナビスの規制管理と教育に関する法」(AB390号)を提案したことを発表した。この遠大な法案は、単にカナビスを非犯罪化することをはるかに越えて、実質的にカナビスの栽培、売買、仕入れ、所持を合法化する内容になっている。

カンファレンスでアミアーノ議員は、「州が歴史的な経済危機の最中にあって、カナビスの課税してコントロールしようとする動きはごく当たり前のことです。この法によって、州の必要としている多大な不足財源を補なえるだけではなく、カナビスの使用を21才以上の成人に限ることや、違法栽培による環境破壊を終わらせ、警察活動をもっと深刻な犯罪に割り振ることでさらなる公共の安全を確保することができるようになるのです」 と語っている。

また、サンフランシスコ・ウイクリー によれば、アミアーノ議員と支持グループは、この法案を 「単に財政的な常識の問題」 に過ぎないとする認識を示している。

現在のカリフォルニア州法では、たとえ21才以上であっても、カナビスの栽培や天然のTHCの抽出・加工装置、喫煙などに使う器具などの売買や所持は、連邦のカナビス法に合わせてすべてが刑罰の対象になっているが、この法案が成立すれば、州はカナビス1オンスの売買から50ドルの税金を徴収できるようになるという。

ドラッグ・ポリシー・アライアンス・カリフォルニア支部のステーブ・ガットウイリング代表はカンファレンスで、「2007年のカリフォルニアでは、カナビス以外のドラッグの逮捕者数は減っているのに、カナビス逮捕者数は18%も増加しています。州はドラッグ事犯に年間10億ドルのコストを費やして、その分を納税者に負担させていますが、その一方でブラック・マーケットの連中は、禁止されていれば簡単に金を巻き上げることができるとほくそ笑んでいるのです」 と語っている。

今月11日にラテンアメリカの3人の元大統領も、アメリカのドラッグ戦争は失敗したとして カナビスの合法化 を提唱しているが、アミアーノ議員の今回の果敢な法案はそのすぐ後に続くものになった。セサル・ガビリア元コロンビア大統領は声明の中で、現在のアメリカの政策が破綻していることについては広くコンセンサスが一致しているものの、意味のある議論はまだ何も行われていないと指摘している。

また、昨年の4月には、バーニー・フランク下院議員(マサチューセッツ州、民主)も連邦議会にカナビスを非犯罪化する法案 を提出している。彼は、ビル・マハールのTV番組の中で、「深刻な犯罪と戦うための法案」 と位置付けている。その他、すでにアメリカの10以上の州でカナビスの少量所持が非犯罪化されている。1973年のオレゴン州が最初だったが、ごく最近ではマサチューセッツ州が続いている。

今回のプレス・カンファレンスでは、オレンジ郡で25年間裁判官を務め、その後共和党から連邦議員に立候補したこともあるジェームス・グレー元裁判官は、「今日、カナビスで最も害になっているのは刑務所」 だとして、カナビス禁止法は円滑な裁判システムを妨害するものだと語っている。

「裁判に使えるリソースには限りがありますから、カナビスに厳格になればなるほど、その分だけ他の事件の扱いはソフトになっていくのです。そして、今まさに刑務所に入れられている何千というカナビス事犯者は、ただカナビスを吸ったというだけで他には何もしていないのです。」

また、最近実施された世論調査 によると、アメリカ人の41%がカナビスの合法化に賛成している。この数字 は、超保守派のラッシュ・リンボウの人気トーク番組やブッシュ元大統領、共和党の議会指導者たちの支持率よりも高くなっている。