Weekly News


カナビスの喫煙が群発頭痛を抑える

Source: NORML Weekly News
Pub date: March 5, 2009
Inhaled Cannabis Aborts Cluster Headaches, Journal Reports
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=7817


2009年3月5日 - アメリカ・ニューヨーク州ブロンクス発

頭痛ジャーナルの2009年2月号に掲載された 事例研究 によると、カナビスの喫煙で群発頭痛が完全に取り除かれる例のあることが分かった。

ニューヨークにあるアルバート・アインシュタイン医科大学神経学科の研究者たちは、循環性の群発頭痛に苦しむ19才の患者が、カナビス喫煙で好ましい反応を示したと報告している。患者は、プレドニゾン、スマトリプタン、オキシコドンなどさまざまな従来の治療を受けたがどれも改善しなかった。しかし、「頭痛に開始時にカナビスを喫煙すると、常にアタックから5分以内に頭痛が完全に収まった。」

また、研究者たちは、合成THCのドロナビノールを5ミリグラム投与した場合でも同じような効果が見られたとも報告している。「患者の群発頭痛の早急な治療に、カナビスに代えてドロナビノールを使った場合でも、常に摂取後5〜15分以内に劇的な改善が見られた。」

結論では、「急な多重治療や予防医薬品に対して難治性の群発頭痛を抱えた患者が、リクレーショナルに使うカナビスでアタックが中断できることが示された。… 群発頭痛患者の神経画像研究では、視床下部の機能異常が関係しているとされているが、カナビノイドによるこの恩恵は、視床下部にカナビノイド・レセプターが高度に集積しているためにもたらされる可能性も考えられる」 と書いている。

2007年には、イタリアのペルージャ大学公衆衛生学科の研究チームが、慢性的な偏頭痛を抱える患者は、年齢にマッチした普通の人に比較して、エンドカナビノイド(内因性カナビノイド)である アナンダミド と2-AGのレベルが血小板中で著しく低いことを見出している

「これらのデーターは、慢性的な偏頭痛や医薬品の過剰投与による頭痛に対して、エンドカナビノイドやセロトニン・システムの機能異常をカナビノイドで改善できる可能性のあることを示している。」

For more information, please contact Paul Armentano, NORML Deputy Director, at: paul@norml.org.

Full text of the study, "Cluster attacks responsive to recreational cannabis and dronabinol," appears in Headache.