Weekly News


カナビス経口スプレー・サティベックス

多発性硬化症に長期的恩恵

Source: NORML Weekly News
Pub date: March 5, 2009
Cannabis Spray Shows Long-Term Benefits For Multiple Sclerosis
http://norml.org/index.cfm?Group_ID=7818


2009年3月5日 - イギリス・ポートダウン発

イギリスのバイオテクノロジー会社である GW製薬 が先週発表した臨床試験データによると、多発性硬化症患者に天然のカナビス抽出液から作った経口スプレー、サティベックス を長期間投与すると痙攣が緩和されることが示された。

この試験では、サティベックス使用期間は平均で3.6年の36人の患者を対象に、長期間使っていたサティベックスに代えて無作為にプラセボを与えて使用を中断することで症状にどのような違いが出てくるかを比較した。

その結果、4週間の実験期間中にサティベックスを中断した患者では、中断に伴って禁断症状が現れることはなかったが、使っていた時期に比べて著しく痙攣の状態が悪化した。

同じような方法を使った以前の研究 でも、サティベックスの長期使用で確実に多発性硬化症の神経疼痛が緩和されることが 報告 されている。また、患者は、薬の耐性が上昇することはなく、患者は、サティベックスの毎日の使用量を増やさずに、数年間に渡って継続して適切な痛みの緩和を得ている。

今回のプレスリリースにあたって研究者たちは、「これらの研究を総合すると、多発性硬化症による神経疼痛と痙攣の双方で、サティベックスの治療効果は長期間にわたって継続する」 と結論付けている。

カナビノイドを使った現在進行中の実験では、多発性硬化症の進行を遅らせる働きのあることも示されている。2008年に現代製薬デザイン・ジャーナルに掲載されたレビューでは、「カナビノイドには、単に症状をコントロールするだけではなく、究極的には身体障害を引き起こす神経変性に伴う疾患の進行を遅らせる可能性もある」 と指摘している。

サティベックスは、2005年にカナダで、多発性硬化症の症状改善に処方利用できるように 認証 を受けている。

For more information, please visit: http://www.gwpharm.com/.

サティベックス 暗雲を払い退ける明るい研究結果  (2008.9.8)

以前は、イギリスでサティベックスを利用するためには、内務省のライセンスの所得が必要だったが、最近の情報によると、未認証ではあるものの、突然、医師の判断だけでも処方できるようになったらしい。