オランダ

コーヒーショップをカナビス・クラブに


ワーナード・ブリューニング

Source: NU.nl
Pub date: 29, Mar 2009
Make of coffee shop a cannabis club
http://www.encod.org/info/MAAK-VAN-COFFEESHOP-EEN.html


「アメリカの例にならって、オランダのコーヒーショップを登録制のカナビス・クラブにすべきだと思います」 アムステルダムでオランダ初のコーヒーショップをオープンし、現在ではカナビスのアクティビストとして知られるワーナード・ブリューニングはこう提唱している。「 そうすれば、 確実に未成年が入れないようにできるだけでなく、登録証をチェックすることで誰が入店したかわかるようになります。」


登録

カナビス・クラブでジョイントを吸いたい人はまず登録する必要があるが、ワーナードによれば、いったん年齢を確認できれば、あとはニックネームと指紋の組み合わせだけで可能だという。すでにこの方法は、ドイツ国境にあるナイメーヘンのコーヒーショップで実施されている。

オランダのコーヒーショップに来る外国人の中には、自分の国へ持ち帰って販売しようとする人もいる。しかし、コーヒーショップ側では、誰がいつどのくらい頻繁に店を訪れたかを把握することができるので、「一回に5グラムまでしか買えないために一日に何回も繰り替えして来れば、たぶん販売目的の仕入れではないかと疑うことができます。」


未成人への対応

オランダ政府は、中高等学校の250メートル以内にあるすべてのコーヒーショップを閉鎖する計画を推し進めているが、「未成年が入場できないカナビス・クラブであることを示す看板を掲げておけば、コーヒーショップが未成年にカナビスを売っているという悪い噂を払拭できます。」

「若者たちは、今後ますますフリーダイヤルを使ってカナビスを注文するようになるでしょうが、カナビス・クラブでは登録チェックが必要なのでそれはできなくなります。」

   


パス・カード

「アメリカでは、すでに同じようなカナビス・クラブが運営されています。登録には医師の推薦が必要な医療カナビス・ディスペンサリーで、ユーザーは自治体が発行する医療カナビス認定患者カードを示して入店するようになっています。」

「バラク・オバマ氏が大統領になってからさらに新しい風が吹き始めています。彼は、警察が医療カナビス・ディスペンサリーを強制捜査することを終わらせました。この流れが本格化していけば、アメリカでは今後数年で千軒を超えるクラブが設立されると思います。」


堅実なビジネスの時代

「オランダではコーヒショップ登録はまだ議論の段階で、国境近くの店を別にすれば普及しているわけではありません。ですが、もはやパイオニアが試行錯誤する段階は過ぎています。堅実なビジネスの時代なのです。確かにまだ様子見の状態ですが、彼らはポジティブに対処しようとしています。」

「オランダではまだ壁は崩れていませんが、カナビス・クラブはここ数年のうちに浸透していくと思っています。ユーザーにとっても、5ユーロの登録料を払ってもその価値があることが分かってくるはずです。」

オランダでは、会員制のコーヒーショップはまだ国境の街以外ではないので、アムステルダムなどほとんどのコーヒーショップでは年齢確認しか行われていない。国境のコーヒーショップでもパスポートの提示だけでOKというところもある。

フェンローなどでは市の方針で会員登録が必要になっているが、登録料金は次回の入店時に割引サービスで返してくれたりするところもある。しかし、ドイツに帰ってから登録カードが見つかると罰金を科せられるので悩ましい状態になっている。