ここ数ヶ月で

医療カナビス患者が急増

Source: IACM
Pub date: 26 April 2009
Number of patients who use cannabis for medical purposes
significantly increased in recent months
http://www.cannabis-med.org/english/bulletin/
ww_en_db_cannabis_artikel.php?id=294


ニュース・チャンネルMSNBC によると、医療カナビスの使用が合法化されているアメリカの13州では、病気の治療にカナビスを使うために認定を受ける患者が急増している。

州によって対象疾患や施行方法などが異なるために患者数全体について比較することは困難だが、MSNBCの記事では、コロラド州の患者数の変化について取り上げている。コロラド州では2001年6月1日から医療カナビス法が発効し、患者登録が開始されている。

登録者数は2008年の終わりまでには、累計4720人から申請がありそのほとんどが認可を受けている。だが、今年の2月28日には6796人になっており、この2か月間で約30%も急増している。

またこの数ヶ月は、カナビス・ディスペンサリーだけではなく、医療カナビスを擁護している弁護士のところにさえ情報を求める声が殺到している。

そんが弁護士の一人であるシアトルのダグラス・ハイアット氏は、「電話が洪水に見舞われています。どこへ入ったら推薦状を書いてくれろ医師に会えますか? 組合を作りたいんですがどのようにすればいいのですか? 等々… もう信じられないくらいの忙しさです」 と話している。

この急増にはいくつかの理由が考えられる。まず、オバマ政権が、ブッシュ政権時代の州法を無視して直接連邦法を適応する政策をやめることを発表したことで、医療カナビスが受け入れ易くなったことが上げられる。

また、経済危機で、保険に加入していない人たちが高価な医薬品の代替として医療カナビスを求めるようになったことも影響していると思われる。

さらに、1960年代から70年代にカナビスを吸っていた人たちが高齢化してきて、一斉にさまざまな病気に悩まされるようになったことも急増の背景になっていると考えられる。この世代は、それ以前の世代に比較すればカナビスに対する拒否反応が少ないので、健康上の理由で再びカナビスを使うようになってもそれほど不思議なことではない。