ネパールでもカナビス合法化ラリー

Source: Cannabis Culture Magazine
Pub date: July 22 2009
Anti-Prohibition Rally In Nepal
Author: Jacob Hunter, Cannabis Culture
http://www.cannabisculture.com/v2/content/anti-prohibition-rally-nepal


6月29日、ネパールの首都カトマンズでカナビス禁止に反対する合法化ラリーが展開された。このラリーを組織したのはスージャンという若者で、カナビス合法化と禁止法の撤廃を訴えるポスターを貼った乗用車30台でデモが行われた。


スローガンは世界共通の 『合法化して、きちんとした教育と規制管理を』
(Legarize Educate Regulate)

このイベントはラリー委員会が全面的な責任を持ち、ネパールの一般の市民、タクシー・ドライバー、さまざまなカルチャー・コミュニティーの協力のもとで行われた。

ネパールは古くからカナビスを精製してハシシを作り、安全に利用してきた輝く歴史を持っているが、ネパールのカナビス禁止は、1973年にアメリカの経済援助を受ける代わりに、カナビスの栽培・販売・使用を禁止して違反者は逮捕するという条件を受け入れて始まった。

今回のラリーを主催したスージャン氏は、「ラリーの目的は、現在のドラッグ政策についてオープンな国民的議論が盛んになるようにすることです。カナビスを合法化すればツーリストが増えることも期待できますから、ネパールの発展にも役立つはずです」 と語っている。ラリーは平穏に行われ、警察とのいざこざはなく逮捕された者もいなかった。

また2006年には、ヒンズー教の学者や僧侶たちが公然とハシシを吸って禁止法に抗議する集会をカトマンズで開いている。

同じ年には、それまでの国王による君主政治から民主的な政権を求める声が高まり、国王は実権を失っている。2008年には、新しい議会をたちあげるために選挙が実施され、共産党毛沢東主義派が最も多くの議席を獲得し、他の大半の政党と連立する政権が誕生しているが、内部ではさまざまな対立が繰り替えされ、いまだに安定していない。

アメリカは国王を通じてネパールに大きな影響力を維持してきたために、王政の廃止を求める共産党毛沢東主義派をテロリストに指定し敵視してきた。しかし、彼らが民主的な選挙を通じて政権を獲得したことで、アメリカも従来の政策を改めるしかなくなっている。

カトマンズのハシシ・ガンジャ・ショップ  1973年