カナビス・パウダー


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Cannabis Powder



イーライリーのセールス向け製品価格手引書。カナビスが禁止される以前、カナビス・パウダーは大きな薬局ならばほとんどどこでも売られていた。



インディアン・カナビス、抽出粉末。1890年、フィラデルフィア、ジョン・ウエス兄弟社製。インディアン・カナビス用の薬剤ボトルは大変希少なものだが、このボトルはラベルとコルク付きで素晴らしい。ラベルには年月による色褪せが見られるものの明瞭に判読できる。

一部を引用すると、「毒劇物、抽出粉末、19番、インディアン・カナビス、カナビス・インディーカ、インド麻、外国産、解毒方法:ホット・ブランディとお湯…患者は寝てもよい…、ジョン・ウエス兄弟社、フィラデルフィア」。裏側の楕円ラベルには、「しっかりコルク栓をして、すずしい所で保管のこと」 と書かれている。

口の裏側にはほんの小さな破損はあるが、ボトル内には僅かな粉末が残っていて価値的には補って余りある。ボトルの高さは9センチで、コルクがはめ込まれている。とりわけ1890年代から1920年代にかけての初期の麻酔医学用品の薬局コレクションとしては出色もの。


インディアン・カナビス、紙ラベル付きボトル。内部は空だが、僅かな残留物がある。コルクを除いたボトルの高さは7.5センチ。汚れがINDIANの文字の半分まで隠している。紙の破損や紛失もある。フィラデルフィア、ジョン・ウエス兄弟社製。ボトルのラベルとコルクのラベルの4分の3には、「抽出粉末」と書かれている。ボトルの底には「WYETH 245」という浮きだし文字も見える。ガラスには底部から上部にかけて首の付け根まで気泡がある。このボトル自体は上のボトルと同じ系譜に属している。


ER.スクイッブ社製。ラベルはほとんど読めないが、抽出カナビスと粉末(POWD)という文字ははっきり分かる。


イーライリー社製カナビス抽出粉末28番。希少な1オンス・ボトル。中身は空。ラベルには、興奮剤、鎮痙性粉末麻酔と書かれている。ラベルは汚れているが98%は読める。


カナビス・インディーカ。フラデルフィア、スミス・クライン社製。大変珍しいもので状態も良好。正確な年代はわからないが、スミス・クラインを扱っていたフィラデリフィアの老舗の薬局にあったものなので、大変古いものだと思われる。

磁器製品にほぼまちがいなく、多数の小さな亀裂がある。蓋の部分には割れ目があり、少し破損している。ラベルは文字部分がほとんど残っている。内部は真っ黒で、タール状の黒い物質が入っていた。この製品は粉末ではなく、抽出液だった可能性もある。