ボングの機能と吸い方


ボングは阿片を吸う竹製の水パイプを起源とするが、煙りを無駄にせず一気に吸引してより強烈なハイを得られるのでカナビスの喫煙器具として発達してきた。

多量の煙を一息で発生させて吸うので、ハシシ単独やタバコを混ぜて使われることはほとんどなくバッズ専用とも言える。吸引力を要するので肺の力の弱い人や女性にはあまり向かないが、煙に無駄がなくカナビス吸引法としては最も効率が優れている。

また、ボングにはタールを除去する機能はなく、煙そのものはジョイントと変わらないとしばしば言われるが、実際には次のような違いがある。
  • 特にヨーロッパではジョイントはタバコを混ぜて吸われるのが普通だが、ボングではタバコを使わないので煙にはニコチンが含まれない
  • ジョイントでは灰などの熱い粒子がそのまま気道に入ることもあるが、ボングの場合は煙を下向きに水を通すことと, 吸い口が高い位置にあるために大きな粒子は到達できずに煙から取り除かれ、温度も低くなる
  • ボウルのステムを長くすると、より多くのタールがそこに付着するので、その分だけタールを煙から除去できる
  • ジョイントや普通のボングでは燃焼のために持続して強く吸引する必要があるが、グラビティ・ボングを利用すれば燃焼と吸入過程が分離できるので、咳き込まないように少しづつゆっくり浅く吸うことができる。

●ボングの特徴

素材や形や大きさには様々なものがある。ホッカとは煙を水に通すところは同じだが、吸い口が違う。ホッカの吸い口はホースのように細く、口でくわえるようになっているが、ボングの吸い口は大きくスモーカーの口全体がすっぽりおさまるようになっている。

典型的なボングは円筒の本体の下部にボウル部が斜めに挿入され、先端が少し沈む程度に水を入れる。より冷えるように筒の部分に氷を入れることもある。

筒の側面に小さな穴(curbと呼ばれている)が空いているものもあり、指で押さえて空気の流れをコントロールできるようになっている。まず穴を押さえて着火し、煙を十分に本体に貯めてから、最後の一息になったところで指を離して一気に吸い込む。多量の煙がまとめて肺の奥まで流入する。こうしたヒットはジョイントやパイプでは得られない。

筒の容量が大きいものでは一気に吸うことは難しいが、吸い口を手の平で塞いで一息つけば煙を無駄にしないで済む。

煙をより冷やしたり、グループで一緒に吸えるようにしたりするためにいろいろ工夫したものも開発されている。


●デザインにこだわったアート・ボング



●バポライザー型ボング

ヒート・エレメントで火熱してカナビスの活性成分を気化するボング型のバポライザー。煙りに比べてずっと楽に吸引できるので肺活量のない人でも使える。タールの心配もなく、安心して肺の奥まで一気に吸い込める。だが、まだ高価でバリエーションが少ないのでほとんど普及していない。


バーダンパー   と   ハーボライザー



●グラビティ・ボング

ボングでは強く吸い込む力が必要で、肺活量の少ない人などでは十分に吸入できない。筒の容量の小さなボングを使うこともできるが、煙が十分に貯らないという欠点もある。グラビティ(重力)・ボングは、水の力を利用して筒の中に煙を発生させるもので、ユーザーの吸引力を必要としない。そのために、ボングの苦手な女性などでも使うことができる。


Gravity bong  Wikipedia


自作も可能だが、製品も販売されている。グラビトロンもそのひとつだが、さらに工夫と強度を凝らした製品としては ボルテックスがよく知られている。

ボルテックスは筒が中間で仕切られており、上側に水を入れてからバルブを開いて水を流すようになっている。


VORTEX



●スチームローラー

スチームローラーはパイプのようにボール側が閉じておらず筒状になっている。使い方は、ボール側の口を手で塞いで、始めは普通のパイプのようにして吸い、煙が筒に充満したら手を離して空気を流入させて煙を一気に吸い込む。

スチームローラーは普通はパイプに分類されるが、パイプのように口にくわえるのではなく口全体を筒にあてて吸うことや、煙を一気に吸えるようになっていることから、機能的にはボングに近い。水を通さないのでヒット感は強い。筒の長さや太さにはいろいろある。

スチームローラーという名前は スチーム・ボート(蒸気船) から派生したものと思われるが、ショット・ガンとも呼ばれることもあり、ルーツははっきりしない。