オランダの連立政権

コーヒショップの禁煙をめぐり内部対立

Source: Expatica Netherlands
Pub date: 03 Jul 2007
Subj: Netherlands: Coalition clashes on coffeeshops
http://www.ukcia.org/news/shownewsarticle.php?articleid=12661


オランダで連立政権を組んでいるキリスト教民主連盟(CDA)と労働党(PvdA)の間で、コーヒーショップでの喫煙問題をめぐって対立が起こっている。

CDAのシスカ・ショルダースマ議員が、アブ・クリンク厚生大臣がコーヒーショップでの喫煙に寛容になり過ぎることに懸念を示す一方では、労働党のレア・ブローメスター議員は、喫煙することを前提にしているコーヒーショップを禁煙にしたら、カナビス・スモーカーが外の至るところで吸うようになってしまうと憂慮している。

アブ・クリンク厚生大臣は、2008年7月1日からすべてのホテル・レストラン・カフェ・バーを全面禁煙にする計画を表明している。喫煙コーナーの設置は認められるが、そこでの飲食やサービスを禁止となるが、コーヒーショップでの喫煙に関しては、カナビスを販売する場所を別に区切れば喫煙を認めることになっている。

CDA側では、この措置でほとんどのコーヒーショップのほぼすべての場所でお客さんの喫煙が認められることになるとしている。一方、PvdA側では、従業員に対してガラス・ブースで仕切られたような場所での販売を強要すれば、コーヒーショップで吸う魅力が低下して、お客さんが別のところで吸うようになってしまうと主張している。

また、ショルダースマ議員は大臣に対して、バーやレストランの喫煙コーナーの設置についてもっと明確にして、どのようにしたら従業員が煙に悩まされることなくコーナーでのサービスができるのかを示すように求めている。

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オランダは圧倒的に強い政党はないために連立政権が常で、2006年11月の総選挙までは、キリスト教民主党、自由民主党,D66の中道右派連立政権で右よりだったが、現在は、キリスト教民主党のバルケネンドをリーダーとする、キリスト教民主党、労働党、自由民主党の3党による左派中道連立政権になっている。(オランダの政党の種類

連立の合意事項には、それまでのカナビスの寛容政策を変更しないことが盛りこまれ、コーヒーショップの存続政策が堅持される一方で、バックドア 解消のための栽培合法化もしないことが確認されている。

前の保守政権では、カナビスの明確な合法化はEUとの衝突を招くとして 議会での動きを抑え込んできた が、現在の連立政権が合法化賛成議員の多い労働党が第2党として加わっているために、歯止めとして連立の合意事項が設けられた格好になっている。

参考: http://www.mapinc.org/drugnews/v07/n1287/a01.html