infinityさん 投稿者:しら 投稿日:2006/10/30(Mon) 01:02  No.1136  Mail  [返信]
総務省ガイドラインの件

> 判断の基準となる典拠は一切示されておらず、

とのこと。別に総務省の肩を持つ気はないし、権力のやることを厳重に監視する必要はあると思いますが、この件は、「現行の法令においてその流通が違法とされていない情報を新たに規制することを提言したものではありません」とあり、規制の根拠となる法令として薬物関連の法律名も列挙されています。
infinityさんも書いている通り、このガイドラインに関しては、あくまでも現行法の範囲内で基準を明確にするものであると総務省自身が「再三に亘って述べています」。ことが「言論の自由」や「表現の自由」といったとても繊細な問題を孕むので、総務省もお役所なりに気を使ってんのかな、という印象を私は持ちました。

現実問題として、このガイドラインの基準に沿って管理会社の職権で掲載内容が削除された場合、それが過剰な規制ではなかったか、恣意的な適用ではなかったか、など、検証できる仕組みが必要ではないかと私は思いました。

産経の不買を呼びかけたあと、改めてネットをちょっと探したら、毎日が同じ件を報じていました。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061027k0000m040062000c.html
こちらは正確です。記事のタイトルは、

【ネット有害情報:総務省が削除の具体例示した指針案作成】

産経のは

【「大麻」は消して!ネット有害情報削除に指針 総務省】

まるで別のニュースです。産経のは、具体的な内容を検証することなく、「ああそうなんだ、大麻は消さなきゃいけないって総務省が指針を出したんだ」と、読者が誤った認識を持ってしまっても仕方のない記事ではないでしょうか。

ただ、毎日の記事でも

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薬物関連では、「覚せい剤」「大麻」などの直接的な表現のほか、「白い粉」「S」など違法薬物の俗称で購入を呼びかける場合も違法事例にあげた。
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と書かれていて、直接的な表現自体が規制対象となるかのようにも読めるので、「直接的な表現による場合だけでなく」という意味で書いたのかどうか、昨日、メールで毎日に問い合わせました。規制薬物の名前自体を規制するなどあり得ないことなので、そのような誤読があり得ることに記者が気付かなかった可能性もあると思います。

返信があったらまた報告します。