報告 投稿者:フロッガー 投稿日:2007/03/27(Tue) 20:57  No.2100   [返信]
昨日前田さんにお会いしました。
麻料理をご馳走していただき、大変楽しい時間を過ごすことが出来ました。いろいろとお話をして大きな収穫がありましたので報告します。レストラン麻のスタッフの方も感じが良くて感激でした。
まず、第一。顔を見てお話しすることは大事だと改めて思いました。前田さんのお人柄に触れられたことが一番の収穫です。私はもっとスピリチュアルな人を想像していたのですが前田さんは高い社会的常識を持ったかたでした。ご本人は謙遜されていましたが、精神性も高い人だと思います。(僕のような若輩者に言われたくない?すみません。)
今後の運動の方向性についてお話を伺いました。そのなかで印象的なものを。
1.医療大麻
医療大麻に関しては、サティベックスの件もあり、ほっといても実現しそうな見通しだが、密室でこっそり法律を変えられるのは問題である。きちんと主張をしていくべき。まずは、医療大麻に関する市民団体の設立、世の中にインパクトを与えうる書籍の発行、緩和医療を行っている病院での取材などの案が挙がりました。出来れば患者団体、医者、政治家、官僚の協力も得たいところ。
2.産業用大麻
これは、大麻堂の事業自体が有用性を体現する存在であります。特に、日本人で足りないとされる微量元素(鉄・銅・亜鉛など)が大麻の種子に適量含まれておりサプリメントとして有効であること、大麻油に含まれるリノール酸とα(アルファ)リノレン酸のバランスが良いことから食用油として有用であることを伺いました。現在の健康ブームから言って商品価値が高く、実際に産業となるということが最も説得力のある運動であると思いました。
3.嗜好大麻
これについては、あまり新しい案は出ず。結局、自由の侵害といった人権問題以上に発展は出来ないだろうという意見を伺いました。前田さんとしては長年主張してきて土台が出来ていることなので、改めて今更ということはないのだと思いました。もちろん、人権問題は大きな事で、運動のきっかけになった部分であり、重要な部分であり続けると思います。ダメゼッタイの嘘を暴いていくTHCの活動に賞賛のお言葉をいただきました。カンナビススタディーハウスも素晴らしいということで一致しました。今後は白坂さんのように将棋のように相手を追い詰めて、いかに闘いの場に引きずり出すか、という戦略的な面が重要になってくるのだと思います。
4.総合的に
前田さんとしては医療産業用に重点を置かれているようでした。よく、自分のために病人を利用するのはけしからんという意見が出るので、嗜好用と医療用の関係性について伺ってみました。そのお答えを要約すると、人は社会的存在であり社会や人のために働くのがすきなのである。嗜好用についてのみ主張しても自分のことだけであり限界がある。医療産業の面で人に役立つことは生きがいとなり運動を発展させる。ということでした。これは大いに賛同しました。僕が思ったのは、我々は病人を利用しているのではない。医療用について考えることで、逆に自分たちが人に役立てるという生きがいをもらっているのだと。
自分は病人を利用したりはしない。助けようと思っている。しかし本当に助けられているのは自分なのだ。そう思うと、謙虚になれる気がします。
前田さんがもし見てらっしゃったら、間違いや足らない点を指摘していただければと思います。ありがとうございました。
P.S. しらさんにも強烈にお会いしたいですよ。