| 拘留中の桂川さんより、以前公開していたサイトの復活について依頼の手紙があり、ネット掲載用の原稿『官僚腐敗は司法も例外ではなかった』が、添えられていたとのこと。 その文章を、大麻裁判レポート、桂川さん裁判、の項に掲載されましたが、THCの主張・活動内容に合致しません。掲載の中止を求めます。
掲載の中止を求める理由はTHC表紙のページで、断り書きとして“しら”さん自信でも述べている以下の文章の通りです。
>「自由な意志で大麻を栽培し、マナーを守って大麻を吸いましょう」とあります。旧サイトでの主張にも同じような趣旨の記述があり、これは桂川さん自身の一貫した主張・思想であるのだろうと思います。 ・・・・・・ >THCは法を犯すことを勧めるために活動しているのではなく、異常に厳しい大麻規制の現状を裁判を通じて変えることを目的としているのであって、数多くの逮捕被害、言葉にはできないようなご家族たちの苦しみに接していながら、逮捕されるような行為を勧めることはマッチポンプであり自己矛盾であるという指摘です。
以下は丹波(私)の思うところです。
以前の桂川サイトにあったような、誤解されやすい表現は慎もうではありませんか。 社会的少数者の意見である大麻問題を、マスコミはタブー視し、誰も取り上げてくれないので、大麻問題の顕在化を願うあまり、栽培することや吸うことを勧めても、問題は解決しません。役人から吸ってもらうことで理解が得られるわけでもありません。 大麻問題の顕在化ではなく「大麻そのものの顕在化」、これらは失敗した過去の運動事例です。
桂川さんが今日まで大麻問題に関わってきた過程で形成された、取締り側・司法側に対する嫌悪感は、現在の矛盾多き社会に対する不満とあいまって、強烈な役人(公務員)批判となっているようです。 しかし、すべての役人(公務員)を批判しているように読める文章は、不適切で短絡的に過ぎます。 私達の周囲に、多くの仕事を抱えて現場の第一線で懸命に働いている、善意の公務員がたくさんいることを忘れてはなりません。
確かに、前例の踏襲にのみ終始する司法や、矛盾を知りながらも自ら理解し判断することを止めてしまった厚労省など、そのやりようは腹立たしい限りですが、憎むべきは『悪いと知りつつ直ぐに改正しない、あるいはできない』社会体質(制度)です。 日常の平穏無事を祈るあまり安易に流されつつも、取締り側・司法側にも、実は疑問を感じておられる方はいると信じております。
桂川さんの文章で共感がもてるのは以下の部分かな〜。
>「悪法も法なり」とする幼稚な論理の恐ろしさを私達は充分知っていながら、またまた司法が同じことを繰り返すのを許してしまいました。それは私達が臆病だったことに尽きます。
悪法に対しては率直に疑問を呈する必要があります。 法は社会の安全と平和を保ち、秩序をもたらす大切なものです。折に触れ法があることのありがたさを身にしみて感じます。みだりに違法行為をすることを望む者はいません。守るべき大切な法だからこそ、法は詳細に吟味されなければならないのです。だから法廷で大麻取締法の合理性を問うているのです。
|