Kさんへ 投稿者:野中 投稿日:2008/04/20(Sun) 08:28  No.3486   [返信]

カリフォルニア州のリサーチ諮問委員会も、「社会や個人に与える害は、大麻のほうがアルコールやタバコよりも少ないことが客観的な検証によって示されている」 と報告しているように [7]、大麻の毒性が極めて低いことや、合法なものも含めて他のどのドラッグよりも中毒性が少なく、ハードドラッグ乱用の 「ゲートウエイ」 にならないこと、さらに 「麻薬」 とは言えないことは、多くの科学的な研究で一貫して確かめられています。

こうした点を考慮すれば、他人に害を与えない大麻ユーザーを犯罪者として逮捕したり起訴したりすることは、それによって得られるいかなる利益よりも社会・経済的コストのほうが上回ることになります。

そうしたコストには、処罰によって生じる個人や家族への害、被害者のいない事犯で逮捕・起訴する社会経済コスト、また単に人間として自由に生きる権利だけではなく、国連の人権宣言で謳われている基本的人権・法の下での平等・思想信条の自由などの侵害なども含まれています。

[7] California Research Advisory Panel, 20th Annual Report, 1989.
http://www.fcda.org/pdf/calrap89.pdf

参考文献
大麻スタディハウス
NORMLの提言;解決策は大麻の違法状態の解消;国連NGO北米フォラーム Beyond 2008
http://www.taima-studyhouse.com/82_news/2008_1/080203_norml_statement_to_un_ngo_consultation/norml_statement_to_un_ngo_consultation.html#note7

大麻そのものが個人や社会に与える害よりも、逮捕による個人や社会への害の方が遥かに大きいことは明らかです。
警察に通報することが本当にご友人のためになることなのかどうか今一度思いやりを持って慎重に考慮して頂きたいと思います。