もうこれ以上はやめますが、 投稿者:ダウ 投稿日:2008/09/25(Thu) 12:09  No.4012   [返信]
もうこれ以上はやめますが、少なくとも、医療カナビスとカナビノイド製剤をごっちゃに語るのはやめていただきたい。カナビノイド製剤は、医療カナビス法の対象にはなっていないのですから。フロッガーさんの発言にはそうした配慮がなく、混乱を助長する結果になっています。

「私が言っているのは、論文の信頼性の評価についてであって、研究のデザイン上からRCT→ケースコントロール→ケーススタディーという信頼性の順位になるという事実です。」というのは一般論に過ぎません。コントロールの設定があやしい研究などいくらもありますし、研究デザインにしたところで、結局はある仮説に寄りかかって作られているものも少なくない。

「エビデンスの確率というのは、95%真実だ、という意味です。」私は、95%信頼区間のことを言っているのではありません。プラセボとの対比ではなく、実際にその薬を投与しても効かない人もたくさんいるということを言っているのです。

「ケーススタディーを軽く見ている訳ではない。しかし、公の場で科学者がケーススタディーを真実のように話すのは無責任だと言っている訳です。」信じ難いほど偏屈ですね。それならば、ケーススタディの論文を発表しても無責任だし、研究者や医師が議会などの公の場でも証言するのも無責任だということになってしまう。(もっとも、「真実のように話す」というフレーズが嘘をつくという意味ならば別ですが。)

特に、カナビスの場合は、ケーススタディといってもその歴史や件数が膨大なのですよ。例えば、子供のADHDに効くという対照試験はまだ行われてはいないと思いますが、同じ証言は非常に多い。その事実を言うことが科学者にとって無責任だというならば、何かを発表できる科学者なんてどこにいますか?結局は、科学者の責任感とセンスの問題です。
 
私は、ADHDについて議会で証言し、テレビのニュース番組でも語ったクラウディア・ジャンセン医師の勇気に打たれました。無責任? 冗談じゃありません。誰にでもできるようなことではありません。

私は、35年ほど前にミクリヤ医師にお会いしてから、機会があるごとに彼の論文や報告書を(時には送ってもらったりもして)読んできましたが、どれもケーススタディです。フロガーさんにとってはミクリヤ医師は無責任な人なのでしょうが、私にとっては最も信頼できて尊敬できる科学者の一人です。