かっちゃんさん 投稿者:しら 投稿日:2008/09/28(Sun) 04:39  No.4026  Mail  [返信]
こんにちは。ご質問、いつでもどうぞ。分かる範囲でお答えします。
大麻が競技能力を向上させるか、という点ですが、例えば筋肉増強剤のように身体能力を物理的に高める作用はないと思います。下記はイギリスのスポーツ大臣の発言です。

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イギリアスのスポーツ担当リチヤード・カボーン大臣は、今日、2012年のロンドン・オリンピックに参加する競技者たちに対してはリクレーショナル・ドラッグの使用を禁ずるべきではないと語り、禁止薬物リストからカナビスを除外することを示唆して議員たちを唖然とさせた。
大臣は、7月に出された下院科学・技術特別委員会の報告を示しながら、オリンピック大会の真の脅威は成長ホルモンや遺伝子操作された新世代の競技力増強薬物で、警察はソーシャル・ドラッグを使う競技者に関心を集中させるべきだ、と述べた。
世界反ドーピング機構(WADA)の禁止リストには、カナビス、コカインなどの薬物が含まれているが、大臣はリストを改めることを示唆している。

●イギリス・スポーツ大臣 ロンドン・オリンピックではカナビス容認を
 http://www.cannabis-studyhouse.com/82_news/2006_11/061212_allow_athletes_to_use_cannabis/allow_athletes_to_use_cannabis.html
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長野オリンピックでも大麻が取り沙汰されましたね。
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98年の長野オリンピックでは、スノーボード男子大回転で優勝したカナダのロス・レバグリアティがマリファナ(大麻)を使用していたため、国際オリンピック委員会がメダルの剥奪をきめたが、翌日スポーツ仲裁裁判所がこの処分をくつがえすという事件がおきた。これは、マリファナについては競技力の向上の効果が不明確で、IOCの規定でも禁止物質ではなく、かならずしも処罰の対象とはならない「一定の規制をうける物質」としてあつかわれていたためである。この件ではドーピング規定のあいまいさが明らかになった。

●ドーピング(スポーツ) - 検索ビュー - MSN エンカルタ 百科事典
 http://jp.encarta.msn.com/text_1161534550__1/content.html
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では、なぜ大麻がいけないことになっているのかというと、競技の公正さを保つという純粋にスポーツに関わる問題ではなく、道徳的な理由によるようです。

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アルコールやマリファナは、「競技者は健全な模範人」というオリンピックのポリシーに反するので禁止されています。

●オリンピックの現状と未来 スポーツ&フィットネス・マガジン
 http://www.sf-magazine.com/2001/aug/drugs2.htm
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道徳的にいけないものとされているから、いけない。そういう話のようです。
因みに、サッカーの国際大会などでもフーリガン対策として酔うと凶暴になりかねないアルコールを禁止する一方で、大麻は公的にOKという例も珍しくありません。

●フーリガン対策にマリファナ(麻枝光一的大麻生活 2006年05月14日)
 http://taimadobrog.livedoor.biz/archives/50719195.html


それと、THC(デルタ9テトラヒドロカンナビノール)は、「麻薬及び向精神薬取締法」の政令指定で取り締まりの対象になっています。

大相撲、白鵬が千秋楽を待たずに優勝を決めましたね。朝青龍の力任せの相撲よりも、白鵬の技の相撲のほうが私は好きというか、見ていて気持ちがいいけど、ヒール役がいたほうが面白いですね。