『スリランカ、国家によるマリフアナ栽培を計画』 投稿者:d 投稿日:2008/09/28(Sun) 19:04  No.4033   [返信]
 この記事は原文にも間違いがありますが、翻訳文は、カナビスについてまったく分かっていない人が訳しているので、さらにひどいものになっています。

まず、「マリフアナは同国で1890年代から違法となった」書かれていますが、120年も前から禁止されていたなどはとても考えられません。

インドでイギリス・ヘンプ調査委員会が大規模な報告書をだしたのが1894年のことですし、その結論は「当委員会は、実際上、ヘンプの適度な使用においては悪い影響は全くないとの結論に達した」というものです。実際に、スリランカで禁止されたのは、1984年の毒物・オピアム・危険薬品法からです。多分数字を置き間違えている。

また、「生の大麻は油で揚げ」と書かれていますが、原文は「Fresh marijuana fried in ghee, a form of clarified butter,」となっています。バターを純化して作ったギーを液状に温めて、その中で細かくしたカナビスを溶かして成分を抽出するという意味です。

訳者はギーという言葉も知らないし、fried という単語に惑わされて、「揚げる」などと訳しています。しかし、てんぷらのような状態を考えると、温度が高すぎて、THCは蒸発して失われてしまいます。

このように無知の人が単語にばかり頼って訳したものはおかしなものも少なくありません。みなさんにおいては、こうした記事を見たときに、カナビスの性質からしておかしいと感じる感性を日頃から身につけてほしいと思います。

http://www.cannabis-studyhouse.com/42_book/06_cannabis_cooking/cooking03.html