Re:[420] ついでの雑感 投稿者:Z 投稿日:2005/07/10(Sun) 11:19 No.421 [返信] |
| ちゃんと答えてないように思いましたので補足させていただきます。 まず、統合失調症と言う病気そのものの原因が解っていません。 直接的な原因は脳内ホルモンバランス(特にドーパミン系)の異常が原因となっていますが、どうして脳内ホルモンバランスが乱れてしまうのかの原因が解っていないと言うことです。 統合失調症の症状そのものも多彩であり、どれを持って統合失調症と判断するかは微妙です。 簡単な説明としては http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/schizo0.html もうちょっと具体的に説明されていると言えば http://homepage3.nifty.com/kazano/s.html 二つとも現役の医者が書いています、後者の方はちょっと文学的に書いてありますが。
一方大麻の薬理作用としては、幸福感や音や色彩が敏感に感じ、食欲が亢進される、と言うものです。 どうして、このようなことが起きるのかというと、脳内ホルモンにアナンダマイド、と呼ばれる物質があるのですが(脳内マリファナ物質と呼ばれます)これの作用なのです。 アナンダマイドは瞑想やなにかに熱中しているときによく出ます。これが出てくると人間は楽しいと感じたりするのです。近年アナンダマイドはいろいろ研究されているようで健康系のサイトなどでは「アナンダマイドには、心に幸福感を与えたり、リラックスさせたり、不安を和らげるといった効果があるのです。さらに、記憶力を上げるということも指摘されているすごい物質です。」などと書かれています。 大麻の主な作用成分にΔ9ーTHCと言うのがあるのですが、アナンダマイドとΔ9ーTHCは化学的にはちがう構造をしていますが、生物学的に等価です。アナンダマイドは豚肉に多く含まれ最近豚肉が身体や脳に良いなんて言われています。
統合失調症も大麻も音や色彩が敏感に感じ取られると言う点ではよく似ていますが、このようにメカニズムが全く異なっています。統合失調症の原因は解りませんが、ドーパミン系の異常とΔ9-THCの関連は薄そうです、症状が似ていると言うだけでこじつけられているように思います。そもそも、病は気からと言って、幸福感やごはんが美味しいというのは生物にとってとても重要なことであって、それが体に悪いなんて事はないのです。
大麻の健康効果としては、それこそさっきの引用がそのまま当てはまります、すなわち「アナンダマイドには、心に幸福感を与えたり、リラックスさせたり、不安を和らげるといった効果があるのです。さらに、記憶力を上げるということも指摘されているすごい物質です。」こういうことですね。 大麻には分かってないところも多くあり、まだまだ研究が必要ですが(研究すら禁止されているのです、この国は)研究が解除された暁には副作用の少なく効果の高い薬がいろいろ出来るでしょう。
・・・どうしても中立的にはなりませんね、でも、いろいろリンク張ってみたのでいろいろ考えてみてください。 |
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