―現在大流行中のドラッグAを過剰摂取した患者の記録― 投稿者:Z 投稿日:2005/07/10(Sun) 21:33  No.422   [返信]
 オーバードーズ(過剰摂取)により意識が混濁。激しく嘔吐した後にその場で気絶し、意識不明になる。昏睡状態が続くが一命を取り留め 、数時間後には意識が戻った。しかし、意識が戻った後も食欲の減衰、不快感、頭痛などは残っていた。この状態で行った血液検査の結果は驚くべきもので、血中のアルコール濃度が、通常の10倍から1000倍を越えるほどであった。幸い大きな後遺症はなかったが、短時間の記憶の喪失などがあり、非常に危険な状態であった。また目に見えた障害にはつながらなかったが、脳細胞の不可逆的な破壊、肝臓への取り返しの付かない負担などは累積しており、今後もこのドラッグを常用し続ける限り、そのような肉体への深刻なダメージは累積する。

 ドラッグAについての解説 
 このドラッグはヘロインと並ぶ強力な依存症を持っている。それも、覚せい剤やニコチンなどのような精神依存とは異なり、ヘロインやコデインのような、苦痛を伴う肉体依存である。現代では10代後半から80歳を越える老人まで、実に幅広い層でこのドラッグを嗜好する者が見られる。また、身体への影響は個人差があるものの、肝臓や脳へのダメージは特に深刻で、非常に多くのケースで肝硬変の主原因となっている。

 さらにこのドラッグの恐ろしい点として、体質にもよるものの、人を酷く凶暴にする点も挙げられる。現代の日本において、普段は善良な一般市民が、街中で無謀にも力のありそうな若者に暴力をふるってしまう場合などは、ほぼ例外なくこのドラッグを摂取している状態で起きていることである。実際に中高年の男性が街中で暴力事件を起こす場合、その90%以上がこのドラッグを摂取しているときに起きているのだ。

 また、十代後半から二十代前半にかけて、このドラッグの過剰摂取による死亡事故は後を絶たず、日本国内だけでも毎年100例以上報告されている。さらに、 適量を摂取し続けようとしても、耐性が出きていくために、初めて摂取した頃の、数倍から数十倍の量を接し続けることになるケースも珍しくない。そのようにして常用を続けた場合、30代から60代に、このドラッグによる致命的な精神障害に至ることもある。特に脳に影響が出た場合は、不可逆的な損傷(つまり回復不能)であるため、人生全てを精神病棟で過ごすことになる。これほど恐ろしいドラッグであるが、これによって苦しむ者は後を絶たず、被害者は年々増加しているのが現状である。

 二次災害としては、このドラッグを摂取した場合に車の運転などをすることで起きる交通事故が典型である。実験では、適量よりもはるかに少ない量を経口投与で摂取した場合(濃度が5%しかない液体を、グラス一杯飲んだ程度で)、自覚症状が殆ど出ないにも関わらず、著しい反応速度の低下が確認されている。つまり信号が赤に変わった場合に、あるいは急な判断を要する場合に、停止するまでの時間が1秒近く遅くなるのである。当然、普段ならば回避できたものでも大事故に繋がるわけである。

このドラッグは現在も合法であるが、かつてアメリカでは違法だった時代もある。しかしあまりに需要が多く、密売業者が儲かりすぎるために、アメリカは渋々と合法化せざるを得なかったという歴史がある。


・・・・アルコールを禁止しろと言うつもりは全くありませんが、正しい知識があれば殆どの人が上手く酒と付き合っています。
ドラッグに必要なのは正しい知識だけだって事ですね。