| ネトウヨさんたちが掲示板で書く、例えば南京事件否定論などは、彼らの言い分を否定する書についてはごく基本的なものでも全く読まずに頭から南京事件(1937年の)を否定するためには、突然無関係な一般論から引き出した事を形式的な根拠として没論理的手法で述べています。
おまけに、彼らとほぼ同レベルの水準で、南京事件否定論を出版する自称学者もいますし、それを雇う大学もあります。
「マリファナは怖い」という書については、例えば「マリファナブック」(ローワン・ロビンソン著)の様なマリファナ否定論についてもちゃんと言及している著作と比べると明らかに粗雑を通り越して、荒唐無稽とさえ言えるものだと思います。
こういう本しか検察側は証拠として提出できなかった事も驚きますが、それを否定しなかった?裁判官もオドロキの最たるものでしょう。
南京虐殺否定論学者東中野の著作は裁判においては一審判決の中で部分的なものであっても裁判官は検証して、「述べていることは辻褄が合わない。自分の英文誤訳を根拠として述べる論は、学問研究とは言えない」とバッサリでした。
アホ学者のトンデモ本である事は山本郁男先生の「マリファナは怖い」という著書も共通していると思いますが、この本の記述が裁判官の検証で「学問研究とは言えない」という事にならなかったのは何故か?
かたや民事の名誉毀損訴訟、かたや日本の国家権力が原告となる刑事事件。山本先生は立派な御用学者だが東中野は必ずしもそうとはいえない?のが違うところ?わかりませんね。
当然かも知れませんが(正当だと言う意味ではなく)、いかにトンデモであっても国家権力側の主張であると司法はその機能を失う。という事自体が情けない。
民事事件でも相手が自治体や国であると、非常に勝率が低いそうですが、こんな中でも多くの大麻に関する研究や著述が大麻の大袈裟な害悪論を否定し、有効性やその可能性を示唆している姿勢が見られると思います。日本でも世界のそういう動きを無視できない状況がいずれ来ると思います。 |