| JANJAN オランダ領事館に聞いてみた、オランダの麻薬対策。<大麻はオランダでも非合法な代物です。> でのやりとりを拝見しました。
どうにも、分からないのですがゲートウェイ理論を実証したと述べられる方との実のある議論は可能なんでしょうか?
統計学を始め、学がありませんので科学的な意見は述べられないのですが、
暴論かもしれませんが、ゲートウェイ理論は環境に著しく依存するので存在そのものが無意味と思っています。
いくつかの例を上げます。
(映画等の知識で申し訳ないのですが) 環境A:アメリカ都市部郊外住宅地、中間層(あるいは富裕層)の特定地域 年齢層:高校生 1.友人Aからマリファナをもらった。 2.友人Bから、「そんなダセぇもんやってんじゃないよ」って感じでコカインをもらう →レクリエーショナルの一行為として、ソフトドラッグ〜ハードドラッグへの境界は無いため抵抗感無し。
環境B:アメリカ保守地域、ドラッグ全般への禁忌意識が強い特定地域 年齢層:高校生 1.家族との不仲、反抗期から反社会的行為への憧れ→違法行為として、安価なマリファナ体験 2.初めての酔い。他の薬物もやって、社会を困らせてやりたいという意識の芽生え →反社会的行為のゲートウェイとしてのマリファナ体験
あるいは、 環境C:日本 年齢層:30代社会人、中間所得層 学生時代、ドラッグ=「悪」の強烈な刷り込み教育で育つ。 1.たまたま回ってきた大麻たばこを酒の勢いで初体験…心地いい体験 2.ドラッグ=「悪」の価値観が崩壊。それなら他のドラッグも一度試してみたい・・・ →ソフトドラッグとハードドラッグの知識は皆無で、境界は無いため大麻と同等の抵抗感しか持ち合わせていない。
環境D:日本 年齢層:20代前半学生。 周囲の友人やネットから大麻は安全、他は危険という情報を得ている 1.友人から大麻をもらって初体験。 →どーってことない。情報は本当だった。たまにならいいかな。 2.友人がメタンフェタミンをやっているという噂 →そんな危ないヤツとは付き合いたくない。。。
あるいは、 環境E:宗教上アルコール禁止、昔から嗜好品として大麻を常用 1.成人になって初めての大麻体験 →そもそも違法なドラッグの認識無し。
まぁ、全て想像、想定ですけど、環境A〜Cでサンプリングすると、取り敢えずの有意な差は出そうです。
他の環境のサンプリングでは否定されそうです。
ただし、 環境Aで友人Bと最初に会っていれば最初からハードドラッグをやっていたかも。 環境Bでマリファナ体験によるあてつけの結果、家族との和解があれば、そこで終わっていたかも。 環境Cで酒を飲んでいなければ、大麻への嫌悪感は衰えなかったかも。 環境Dで友人が売人(あるいは売人と直近の間柄)であれば、ハードドラッグをやっていたかも。
環境Eで、某先進国から大麻をドラッグとして一括りに禁止されれば、売人が大麻を売るようになってやがて・・・(笑)
それぞれの環境因子をちょっといじるだけで結果も変わってきそうです。
ゲートウェイ理論の実証、一般化は無理じゃないでしょうか? 逆に、ゲートウェイ理論の反証も難しそう。
大麻が他の、より強い刺激、薬物へのゲートウェイになる可能性は否定できないが、肯定もできない。 なぜならば、教育、地域性、民族性、友人関係、家族関係、ドラッグディーラーとの距離などなど、取り巻く環境に著しく依存するから。
よって、ハードドラッグへのゲートウェイとなるので大麻を規制する方がいいという論理は非効率的である。
同じく、ゲートウェイ理論を声高に主張する体の人に対して、すでに否定されているという主張も非効率的であるような気もしてきています。 |