スモーキング・ハイ 投稿者:darma 投稿日:2009/04/11(Sat) 12:56  No.4984   [返信]
少し軽めの話題を。



遅ればせながら、前に、チラっと紹介した映画
『スモーキング・ハイ』のDVDを観ました。


ラジオ番組に電話をかけて、マリファナの安全性を説く召喚状配達人のデール。

彼の売人で、やさしくてお人好しなおばあちゃん子のソール。

ソールが仲買人から手に入れた極上マリファナ「パイナップルエクスプレス」を譲り受けたデールは召喚状配達の仕事中に一服。

そこで偶然目撃した殺人の瞬間にパニックに。

ソールも巻き込んだちょっと間抜けな2人の逃避行。

大麻取締法反対の立場でここらしい感想を少々のネタバレをしつつ書いてみます。




正直言って、この映画をある程度理解して楽しめる日本人は限られています。

基本的に、大麻に関してある程度の理解がある人。

経験者未経験者に関わらず、大麻の作用がどんなものか分かっている人。

現行の大麻を取り巻く法環境、社会環境についての知識があれば、さらに楽しめます。


普通のアクションコメディとしても見れますが、緊張感があるはずのシーンにも漂うユルい空気。

少なくとも、このユルさをおもしろいと感じられない人はあまり笑えないかもしれません。


オープニングの軍の地下施設での実験シーンは、大麻がイリーガルになる歴史的瞬間(!?)が登場。

その後、閉鎖された地下施設の跡地は、現在大麻供給の元締めの栽培施設として利用されています。

デールの職業である召喚状の配達人という設定もおもしろい。一応、法律に関わる仕事をしてるわけです。

出廷を命じる召喚状。届けられた人は法律絡みの面倒に巻き込まれる訳で、みんなそろって悪態をつきます。


そんなシニカルな描写もいっぱい。


登場人物は多種多様ながら、ホントの悪人(それでも少しヌケてるけど)は元締めの組織だけ。


深読みはいろいろ出来そうですけど、まぁ、そんなことなにも考えずにバカになって楽しめば良いと思います。



ちなみに、大麻が「ダメ。ゼッタイ。」な方々にとってもいい資料になるかも!?

大麻の非犯罪化を求める人のプロパガンダ映画だぁ!!
って、糾弾する材料にどうでしょう?(笑)



こういう映画を誰もが誰にも気兼ねなく観れてみんなで大笑いできる…。

そういう本当の意味で健全な社会になって欲しいと切に思います。