政権交代は始めの一歩 投稿者:しら 投稿日:2009/08/29(Sat) 14:41  No.5446  Mail  [返信]
彼岸花さん、デンバーのニュースありがとさん。意訳して記事にしました。間違いがあったら教えて下さい。デンバーではこれまでにも大麻所持に対する法執行をできるだけ行わないようにする「非優先化条例」が可決しているけど、それにもかかわらず、州法の適用で逮捕者が増えているという現実があるようですね。それにしても、全米各地での医療大麻や嗜好大麻を非犯罪化する流れは、ますます合法化に向かって進んでいるように思われます。日本でも「地方分権」とか「地域主権」が議論になっているけど、厚労省の妨害を排除して、大麻の栽培免許を真に都道府県レベルで交付できるようになるといいですね。

はなもげさん、webDICE見ました。このようなアンケートをやるところがどんどん増えるといいですね。webDICEさんでは当方のアンケートも紹介されてますね。民主党の回答が当方とwebDICEさんで異なると書かれていますが、これは設問の仕方の違いによるのではないかと思いました。webDICEさんの当該質問は次のようにあります。

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大麻には鎮痛作用や食欲増進作用、抗癌作用などがあると言われており、アメリカを始め諸先進国の中には、医療用としての大麻の使用を認めている国・州がある。現状、日本では大麻取締法、麻薬及び向精神薬取締法により、使用は禁じられているが、医療用として解禁してはどうか?
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前段はいいとして、後段にちょっと疑問を感じました。天然の大麻や、天然の大麻から抽出した成分は、大麻取締法で禁止されていますが、麻薬及び向精神薬取締法で規定されているのは、化学合成された成分です。なので、厚労省の見解は、天然の大麻や抽出成分は、大麻の医療使用を禁止した大麻取締法に違反しますが、化学合成された成分については、麻向法の指定で研究や医療目的で使うことは法的に可能だとしています。つまり、天然の大麻から成分を抽出したサティベックスは、法的に扱える可能性はないけど、マリノールのような化学合成された製剤は、現状の麻向法の範囲内で理論上は扱えるそうです。これは厚労省の担当部署である医薬食品局監視指導・麻薬対策課の安田課長補佐に確認しています。安田課長補佐によると、マリノールのような化学合成された製剤は、日本国内でも扱うことは可能だけど、治験を希望する製薬メーカーもないので、現状では認可されていないとのことでした。

それと、webDICEさんの設問では「医療用として解禁してはどうか?」となっていますが、この「解禁」という言葉が、具体的にどのような状況を指示しているのか分からないという点が、回答を困難にしているように思います。例えば、私自身が「大麻を医療目的で解禁することに賛成か?」と問われた場合、「解禁」の意味するところが分からないので、回答に困るだろうと感じました。これは医療目的に限らず、嗜好目的でも言えることで、「解禁」とか「解放」という言葉は、文学的にはある種の情動を喚起しますが、法的、あるいは政治的な文脈では、意味が曖昧だと思います。ですから、私は「制度化」とか「合法化」を求めるという表現をするようにしています。これは先日、カナビス・スタディハウスのダウさんからご指摘を頂いたこととも重なりますね。

それと、webDICEさんは「医療用大麻解禁を検討すると、世界の大麻事情が分かっている政党は公明と国民新党」と書いていますが、これは言い過ぎだろうと思います。国民新党の場合、THCのアンケートに対応したのは、党本部の斉藤事務局長で、医療大麻については何もご存知ありませんでした。そこで、海外の研究事例についてなど、資料をお送りし、大麻の医療価値について長電話で説明をしました。斉藤事務局長は、「目から鱗」だと率直に驚かれていました。党所属の国会議員にも説明して下さったそうです。その意味では、国民新党は、医療大麻について一定の理解を示してくれたとは言えるかもしれません。当方のアンケートでも、webDICEさんのアンケートでも、医療大麻を単に禁止する回答ではなく、「検討する」とされたのは、そのような当方の説得と説明があったからだと思います。

一方、公明党は、資料を送っても、説明しても、政権与党として実に無責任な対応です。公明党は、発芽する大麻の種や、大麻の吸引を、法改正してでも規制強化せよと主張し、昨年の11月には太田代表と党所属の国会議員たちが、麻生首相に面会し、そのような申し入れを行っています。マニフェストにもはっきりとそう書いてある。また、ダメセンが運行しているキャラバンカーの拡充にも公明党が主導的な役割を果たしています。私は、キャラバンカーの拡充もいいが、問題はそこで教えられている薬物情報の内容こそが問題だろうと、党本部にも、麻生首相に申し入れを行った党青年部の部長である谷合参議院議員にも、薬物情報の正しさを検証するよう申し入れを行いました。が、一応、聞くだけは聞いたけど、あとは放置プレイです。国民の身体の自由を拘束する刑事罰の導入を主張しながら、その刑事罰の対象となる薬物の危険性については、まったく検証もしていないのです。こんなデタラメな政党に政権を任せるなんてとんでもないと思います。

明日の選挙は、まず何よりも、政権交代が最優先だと私は考えています。それは大麻の話だけでなく、民主党が掲げているマス・メディアのあり方についての政策を見ても、そう思います。個人的には、選挙区は民主、比例は社民に投票しようと思っています。
民主党が政権を取ったからといって、すぐにバラ色の日本になるなどとは全く思っていませんし、おそらく政局的混乱、政界再編騒動も起きるでしょう。だけど、日本でも、ようやく北朝鮮や中国のような一党支配が終わり、政権交代によって、政策を変えるため土壌が生まれるのだろうと思います。

Piichanさん
>民主党政権になったら記者クラブの開放がすすむのではないかといわれていますが、白坂様は開放された場合の対応は当然かんがえていらっしゃるのでしょうか?

もっっっちろん、考えています。そのためにも、東京での活動拠点が欲しいなー、前田さんが探してる事務所、いい場所に見つかるといいなー、と思ってます。(^^y-~
上杉隆さんが報道担当秘書官に就任か、なんて情報も流れていますね。上杉さんと、ビデオ・ニュースの神保さんは、かねてから開かれた記者会見を求めて行動されてきています。既存のマス・メディアが民主党叩きを展開することも想定の範囲内で、メディア改革を断行してほしいですね。

選挙に行きましょう。自公政権にさよならを告げに。