薬物依存症者の人数 投稿者:かっちゃん 投稿日:2009/09/05(Sat) 19:21  No.5486   [返信]
 覚醒剤乱用者の数は200万人くらいという話が多いようです(WHO調べもそう)。乱用者イコール依存症者とは限りませんが、逆に乱用者でなくても依存症の場合もあるそうです。今まで調べたり、書物を読んだりしましたがシンナー乱用者は覚醒剤の3分の1くらいでその他に覚醒剤や多剤の併用者がいるのではないかと推定します。その他に睡眠薬、安定剤から依存症になったもの、風邪薬や鎮痛剤から依存症になったもの。いろいろ含めて200万人と推定します。

 それと、アルコール依存200万人を加えると日本には600万人を超える薬物依存症者がいます。推定ですがまんざら間違ってはいないでしょう。大麻のみの愛好家は200万人という推定の数字(カナビススタディーハウスWHO調べ)がありますが、大麻以外の薬物依存症者は精神疾患の発病を始め、ガンや内臓疾患の罹患率が高く平均寿命も極めて短いと思われます。

 さらに、病気で入院したり、犯罪を犯して刑務所入りになったりして個々人として生涯で稼ぎ出す生産力も平均より低く1人当たり100万円のマイナスをGDPに加算したとすると総額6兆円になります。少し控えめ過ぎるかな?

 この人たちのどのくらいの割合が生活保護費を受けているのかわかりませんが例え家族の庇護、あるいは休職して企業の給与、保険などの手当を受けていたとしても実質的にGDPに寄与するのはマイナス加算でしょう。

 ダルクでは3割の人をアルバイトなどで自立させ社会復帰に成功していると言いますが、いかんせん絶対数がまだ少なすぎます(その功績は素晴らしいとは思いますが)。薬物依存症者に適切な治療を施し、例え30%が社会に復帰したら膨大な財源が生まれるのに、民主党も気がつかないのかな。

 アメリカのように刑務所産業が盛んな国では犯罪者も良いお客様で大麻で逮捕される年間数十万人を失う事は失業増大に繋がるという見方もあるらしいが、そこがオランダと違う様です。オランダは刑務所の空きをベルギーの犯罪者を引き受けるほど犯罪者が減ってきたそうです。

 ハームリダクション政策をさらに進める事は薬物依存者の治療優先政策を進めることでそれは決して社会に経済的負担を増やす物ではなく、むしろ大幅に減らすものである。
 という事だと思います。

 北大生さんの思っている以上に日本の薬物乱用問題は深刻で直ぐにも手を打つべき対策だと思います。