| この人は複雑な人なのか、それとも案外単純なのかよく解りませんが、ブログに書かれていることは貴重なものではないでしょうか? 小森弁護士は青少年(18才以下?)の大麻使用に関しては脳に悪影響があると信じているようです。これがどういう根拠があるのかと彼のブログを読んで見ても、結局はよく解りませんでした。何回も2006年のワールドドラッグレポートという言葉が出てくるので、それを紹介した記事を見ても英文翻訳出来ない私には彼の記述との関連がよく解りません。
代わりにカナビススタディーハウスで検索すれば、多くの記事が出てきます。勿論、そのレポートに関して批判的なものですが、分かりやすいのは統合失調症のトリガーとしてカナビスは挙げられるのかという事については @統合失調症の発現率は世界どの地域においても差がない。 Aカナビスの使用率は世界の国、地域別に非常に違いがある。 と、統合失調症のトリガーとしてカナビスをとりあげるには@とAにはあるはずの相関が無く(ゼロと言うこと)矛盾があると言うことです。他にもいろいろ批判していますが、という事はカナビスと統合失調症を結びつける論が非常に多いが一つ一つ調べてみると根拠がないか、研究自体が肝心な要件を欠き、証明が出来たとは言えないものばかり。
これだけ量が多いカナビス有害論のその多くが欠陥があるという事は全体としての「カナビス有害論」に問題があるのではないかと私なら感じます。
そもそもカナビスは「全く無害」ではない。しかし、「カナビス」によって得られる有益性について認めない事はおかしい。それはもとを正せばリクレーショナルも、医療、産業用と幅広いものがありながら日本では産業用にすら認めようとしない。リクレーショナルとしてもアルコールに比べるならはるかに依存性が少なく、使い方を誤らなければ精神的にも有益である。と、少し勉強すれば正しい結論に行き着くはずだと思います。 私が単純すぎるのでしょうかね。
小森弁護士は自分で2006年ワールドレポートを翻訳するなど多大な労力を費やしていますが、カナビススタディーハウスを読んだ方が早いと思います。
小森弁護士は、青少年の大麻使用について、その害を強く言いたいのかも知れませんが、成年の使用についても例え法的規制のある中での使用もダメ、ゼッタイなのか今一つはっきりしないように思えます。しかし、薬物事犯については自分で取り扱った事例をまとめてネットで公開した功績は非常に大きなものではないでしょうか?
しかし、大麻は身体にどれ程有害なのか?という問題には途端に歯切れが悪くなる口ぶりに見えますが、自分が扱った弁護例を見れば答は「言われているほど有害な物ではない。定められた刑罰は重すぎる」と言っても良さそうな気がします。 |