残念です 投稿者:ジン 投稿日:2009/11/05(Thu) 16:03  No.5777   [返信]
成田さんの裁判ですが、感想を率直に述べると「残念」の一言につきます
医療大麻について注目している難病患者は今回の裁判を見守っていたはずです。

今回の裁判は、今後も続くはずの医療大麻裁判の試金石となるはずだったからです。
またオバマ大統領が、医療大麻に関しては、実質的に合法化を
認めるという声明があったこともあります
しかしどうも裁判は期待はずれに終わってしまったようです


私も成田さんと同じくクローン病という難病患者なのですが、
難病患者というのは、「特定疾患医療受給者」といって、
国または地方自治体から医療費用の補助を受けているのです。

これは、相当な額となる難病医療費用を肩代わりしてくれるもので、
難病患者のようにまともに働くのが困難な患者にとっては大変ありがたい制度です。

ですので、心理的に国・厚生省に対して「お世話になっている」、
という引け目がありますから、裁判などで国とあらそうのは、
心理的な抵抗感があるのです。

また、もし、国からこの「特定疾患医療受給者」から外されたら、
膨大な治療費の負担がかかってきますから大変だ、という恐怖があります。
(多分、そういうことは無いと思いますが)

ですので、裁判などで国と対立する立場に立つというのは、
心理的に非常に厳しいものです

今まで、難病患者による医療大麻裁判が無かったのは、
こういうことも背景にあるかもしれません

成田さんは、逮捕されて裁判に臨まなくてはならなくなり、
そのため、いやおうなしに医療大麻が裁判で争そわれる始めてのケースになった。
とはいえ難病患者ながら正面から国と対峙するという勇気に私は感服いたしました。

しかしながら結果はあまりうまくいかなかった
医療大麻に一縷の望みを抱いていた難病患者は、
現実の厳しさを味わったはずです

自分は、法律には疎いのですが、今回の裁判で、かなり勉強になりました
やっぱり裁判というのは完全な理論闘争の場で、理論と証拠で勝負しなくてはならないのですね。
麻枝さんのサイトやここのサイトを読んでようやく論点がつかめてきたという感じです

欧米では、医療大麻はもうかなり先へ行っている感じですが、
日本ではまだまだ一歩一歩進んでいくしかない、そんな感じでしょうか