先のニュースに関連して 投稿者:ふぐ 投稿日:2005/12/29(Thu) 12:46  No.682   [返信]
くどいけど、もういっちょ
「不正論文:国内で疑惑相次いで発覚、罰則科す方針」 毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051229k0000m040162000c.html

「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」のウソも重大問題ですよ!何とかしてくれ〜。
ところで大学・研究機関といえば。長年にわたり大麻の研究を行なってきた山本郁男教授(薬学博士)、その後の研究はどうなのでしょうね。
マウスを使った実験データや、大麻常用者がガンになり易いかのような記述が荒唐無稽なのは素人目にも明らかですが、論文が著作として残っている以上、大麻の有害性を示す証拠資料として裁判で検察側に使われたりと被害甚大(まさに有害)です。何とかならないのかしら?

「大麻裁判レポート/MHさん裁判」参照
http://www.asayake.jp/thc/archives/2005/02/post_100.php

しかし、この山本教授の論文(2001年)は、実は大麻を絶賛している不思議な論文です。大麻の漢方薬としての効能などが驚くほど詳しくまとめられているし、「大麻には捨てるところがない!」との言には、自身で述べているとおり本当に情熱が感じられる。大麻を使った新薬への可能性にも意欲を燃やしておられるとの事。
ワケが解からないようですが、説明によれば教授にとっての大麻の研究は「大麻の毒性を証明するため」の研究。こんなにも絶賛すべき大麻に精神薬理作用(副作用)があることが納得出来ない?(許せない?)らしいのです。これを大麻のもつ「悪の顔」と捉え、何とかこの悪しき副作用をとり除き、有益な効果だけを活かしたいというお考えのようでした。
…専門的な論文なので私には難しくて熟読していませんが、大体このような説明だったと思います。とても複雑な気持ちにさせられました。

既に大麻のもつ精神作用は鬱病などの治療効果があるといわれているし、鬱病じゃなくても精神を落着かせる・リラックスさせる効果は、治療にも娯楽にも有効。精神作用自体が「有害」などと決められる筈がない。もちろん治療目的なら人によってそれが「副作用」ともなるでしょう、合わない人や嫌な人、支障ある場合は、GW社のsativexのような大麻製剤を使うなど、選べるのが理想的だと思います。「選択」どころか全然そんな段階じゃない現状を思うと溜息だけど…。

個人的に山本教授のような考えや信念をもつのは自由ですが。また研究の動機が何であっても構わないと思いますが、大麻による逮捕者が年間2000以上もいるのだから、いい加減な発表は重大な社会問題です。(とにかく、ウソはいかんよ、ウソだけは)