Re:[870] ある癌患者の苦しみ 投稿者:ふぐ 投稿日:2006/04/19(Wed) 23:31  No.871   [返信]
>嗜好目的の大麻で逮捕しないでほしいと主張する者が医療的な話を持ち出すと、所詮は自分達が吸いたいための方便だろうと疑う者がいる。

いるようですね。かねがね、これが解せないでおります。そういう反論の仕方は全然反論になっていないのですが、理屈などどうでもよい人にとってはどうでもよいのでしょうね。残念ながら。
「ウソも方便」という言い方があるので、方便=何やら悪しき事柄のように思い込んでいる人もいるでしょうが、「マコトの方便」あってこその皮肉な表現に過ぎません。因みに三省堂提供「大辞林 第二版」(goo辞書より)では、

『ほうべん はう― 1 【方便】
(名)
〔(2)が原義〕
(1)ある目的を達するため便宜的に用いられる手段。てだて。
「うそも―」
(2)〔仏〕〔梵 upya〕(ア)仏が衆生(しゆじよう)を教化・救済するために用いるさまざまな方法。
(イ)真実の教えに至る前段階として教化される側の、宗教的能力に応じて説かれた教え。』

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医療のお話に便乗して、今日のニュースから。大麻に関する記事ではないけど、大麻が鬱病などの精神的な方面にも効果があるとされているので、気になった次第です。

【そううつ病マウス:理研チームが作成 治療法、新薬開発に】

理化学研究所脳科学総合研究センターの研究チームが、人間のそううつ病に似た症状を示すマウスを作り出すことに成功した。そううつ病のモデル動物はこれまでなく、このマウスを実験に使えば、病気の治療法や新薬の開発に役立つという。米専門誌の電子版に18日付で発表した。

 そううつ病は「そう」と「うつ」の精神状態が交互に繰り返される病気で、細胞内でエネルギーを生み出す小器官「ミトコンドリア」の機能障害が関係しているという仮説が提唱されている。

 同センターの加藤忠史研究チームリーダーと笠原和起研究員らは仮説を調べるため、ミトコンドリアに異常が生じ、機能が徐々に低下するマウスを遺伝子操作で作った。

 このマウスは、成熟すると、通常のマウスに比べ活動量が約半分になった。一方で、夜行性にもかかわらず、明るくなっても活動を続けるなど、そううつ病患者に見られる不眠症に似た行動も示した。
 また、患者をそう状態にする抗うつ薬を投与すると、活動量が増えた。
 加藤さんは「ミトコンドリア仮説を支持する結果で、モデル動物として利用できる」と話す。【須田桃子】

 毎日新聞 2006年4月18日 4時52分
 http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20060418k0000m040165000c.html