カナビスの旅

●スペイン

   

スペインは、ヨーロッパのハシシの主要原産地モロッコのケタマに隣接し、かつてはカナビスに寛容なイスラムの国だったこともあってカナビスとの結びつきは古い。また近年では太陽あふれる温暖なリゾートとしても人気があり、冬の暗いオランダからは飛行機で2時間足らずしかかからない。オランダ人たちはカナビスとリゾートを融合した将来のカナリゾートとしてスペインに期待している。

●デンマーク・クリスチャニア

   

アンデルセンで有名なデンマークは人口200万足らずの小さな国だが、北ヨーロッパでは最初の王国ができたところで文明も進んでいる。共同体が数千あるといわれ自治意識が強く解放された独特の気風がある。その中でもクリスチャニアは首都コペンハーゲンの真ん中にありながら住民によって独立国家のような運営が行われている。クリスティアニアの正門を出る側の看板には「ここよりECに入ります」と書かれている。

●オランダ・ハーレム紀行

   

オランダのハーレムは何故ヘンプ・シティに成り得たのか? 偶然もあったかもしれないがやはりそれなりの背景もあるはずだ。ハーレムを散策し、その土地が持つ特有の自然条件、地理的な背景、そして長く営まれてきた歴史などを知れば知るほどこの町をヘンプ・シティと呼ぶことにも当たり前のように納得してしまうのだ。

●オランダの旅

   

新しい世紀を迎えた2000年の夏にオランダ各地を約1ヶ月かけて旅をした。いつもマリファナを吸っていた。陰でこそこそ吸う必要のないこの国では本当にゆったりと過ごすことができる。アムステルダムの混雑したトラムの中でも、起伏のない広大な畑の田舎でも、また美術館を巡り、レンブラントやフェルメール、ゴッホ、ステーンの絵を鑑賞するときでも、いつも至福の世界の中にいた。