カナビス・インスパイヤード・ブログへ

ようこそ!

Pub date: March 19th, 2009
Welcome to my cannabis inspired weblog!
Author: Cannabinol
http://www.hempcity.net/blog/

私の人生へようこそ! このブログでは、私の現在の生活、今取り組んでいること、将来の計画などの一端について書いていくつもりです。

最初にお断りしておきますが、このブログにはカナビスのバッズやハシシを吸う人たちがたくさん登場します。もし、そのような人たちを好きになれない方は見ないことをおすすめします。


カナビジネスマン

私の人生は普通とはちょっと違っています。私のことをドラッグ・ディーラーと呼ぶ人もいますが、カナビスの権威を意味するガンジャ・グルと呼ぶ人もいます。でも、自己紹介するときにはいつも 「カナビジネスマン」 と言っています。

私のビジネスは、オランダの寛容政策でライセンスされているコーヒーショップで合法的にカナビスを売ることです。アムステルダムから西に15キロほどのところにあるハーレムで、古くからの友だちと共同で2軒のコーヒーショップを経営しています。

私たちは自分たちの店のことを 「カナビスショップ」 と呼んでいます。そのほうがコーヒーショプと言うよりも現実に合っているからです。店ではコーヒーも提供していますが、それは副次的なもので、カナビス製品を売ることが第一だからです。


ウイリー・ウォーテル・サテイバ・カナビスショップ

ウイリー・ウォーテル・インディーカ・カナビスショップ

私がカナビスを吸い始めたのは1985年で31才のときでした。ちょっとした偶然がきっかけでしたが、ゆったりしてメローな感覚がすぐに好きになりました。そのようなカナビスの効果は今日でも同じように感じることができます。

カナビスの栽培に初めて取り組んだのは1987年で、オランダで最初のグローショップである 「ポジトロニクス」 からノーザン・ライツというシンセミラの種を購入して、叔母の家の庭で育てました。


ウイリー・ウォーテル・ワークショップ・プロジェクト

1990年には親しい友人たちと一緒にウイリー・ウォーテル・ワークショップ・プロジェクトを開始しました。このプロジェクトは、参加者各自がクリエイティブな作業を行うクラブで、インスピレーションが途切れないようにジョイントを楽しみながら作業ができる場所をつくることが目的でした。


かつてのウイリー・ウォーテル・ワークショップ

ウイリー・ウォーテル・ワークショップを正式にカナビス販売許可を受けたコーヒーショップにするためにはいろいろと悶着もありました。警察や市からも多大な圧力も加えられましたが、諦めず、最終的には1991年にハーレムで22番目にライセンスされたコーヒーショップになりました。

これですべて順調に行くと安堵しましたが、しばらくして市はコーヒーショップの数を15軒だけに認めて7軒を閉鎖するという決定を行いました。ビジネスとして継続するための本当の闘いが始まりました。

コーヒーショップをどうするかという政策については、地元の自治体にルールを設けて規制管理する権限が与えられています。そのルールに何回も違反すれば店は閉鎖されます。ワークショップについては家主との衝突もありましたが、市や税務署、警察、さらにお客さんたちのグループや仲間たちの支援もあって何とか続けることができました。

しかし家主との期限の契約もあったので、現在では近くの別の場所に移っています。以前はディスコだったところで2階にあるためにワークショップとしての機能はなくなりましたが、ウイリー・ウォーテル・シンセミラという名前のカナビスショップになっています。ここを含めるとウイリー・ウォーテル関係のカナビスショップは3軒になりますが、シンセミラ店は息子と前の妻がオーナーになっています。


ウイリー・ウォーテル・シンセミラ・カナビスショップ (2階、左手の入り口から階段を上る)


メディウイード・プロジェクトに参加

1996年には、メディウイード・プロジェクトにも参加するようになりました。このプロジェクトは、ワーナード・ブリューニングが病気に苦しむ人にカナビスを通常価格の半値の卸値で供給して支援する目的で始めました。

ワーナードは真にオランダのカナビス・パイオニアと言える人物で、アムステルダムでオランダ最初の公認コーヒーショップ、メロー・イエローを始めただけではなく、オランダで最初のグローショップであるポジトロニクスをつくったことでも知られています。

メディウイード・プロジェクトを始めた当初は、政府もカナビスに医療効果があることは示されていないとして医師には処方箋を出さないように圧力をかけてきましたが、2003年の9月からは政府も薬局で医療カナビスの販売を開始するようになりました。

現在の医療カナビスの広がり方はワーナードの予想も越えたもので、カナダやアメリカの多くの州で合法利用できるようになっています。


グローバル・ヘンプ・ミュージアム

1990年代の後半になると、オランダ国内やヨーロッパの各地でカナビス・フェアーが開催されるようになりました。そこでカナビスの喫煙具などをはじめ栽培用具やヘンプをベースにした素晴らしい商品を集めることができるようになりました。われわれもそれらのすべてを扱う店をハーレム駅の北側にオープンしました。

売上はやっていくのに十分ありましたが、警察がパトカーで通りを絶えず行き来したり、駅の複合施設にある裁判所に提出する書類を作成するために目の前に駐車したりして、栽培目的のお客を近づけないようにプレッシャーを加えてきました。

結局、契約をうち切って店を閉め、街の中心の広場に近いスパルネ川沿いの広い場所をあらたに借りて長年の夢だったヘンプ・ミュージアムを作ることにしました。以前はカー用品店の倉庫として使われて荒れ放題でしたが、3ヶ月をかけて改造し、1998年の夏にオープンにこぎつけました。


グローバル・ヘンプ・ミュージアム
ポジトリニクス製品とメロー・イエロー店のレプリカ。 (クリックで拡大)

展示品は、それまで収集した喫煙具や栽培器具、さらにヘンプから作ったさまざまな麻製品や化粧品が中心でしたが、教育用として5本の雌植物を展示することも認められていました。

また、ワーナードもこのミュージアムに関心を示し、長年にわたって彼が収集し保管してきたさまざまな品物も特別展示することになりました。その中には種の品種改良の歴史を振り返るコーナーやハシシ製造に使った器具などのほか、メロー・イエローの外観のレプリカと実際に使っていた椅子とテーブルもありました。

ミュージアムでも特に力を入れていたのが、医療カナビス情報の収集とバポライザーのコレクションでした。これで、普段はコーヒーショップに出入りするのには気が進まないお年寄りなどにメディウイードの情報を伝えることができるようになりました。

また2001年には、『カナビス医療と実践』 という本も出版しました。いままで使ってきた薬からカナビスに変えて生活がどう変化したかという患者へのインタビューを中心に構成された本で、カナビスの摂取方法や調理のレシビ、摂取量と身体の反応の関係といった説明も含まれていました。


再び家主ともめる

ミュージアムの展示では、単に植物を乾燥させて吸うだけではなく、植物からは 「ロープからドープまで」 多くの用途に使えることが容易に理解できることで評判となり、人伝えでえっくりでしたが、やがて世界中に知られるホットスポットになっていきました。

地元警察や国の警察、地域の政党、さらにイスラエルの警察関係者も、カナビスの医療効果の可能性を知るためにミュージアムを訪れてツアーに参加しています。

しかしながら、次第にミュージアムの展示内容が問題にもなって家主とももめるようにもなってきました。最後は、裁判に訴えて追い出しにかかってきました。第一審ではわれわれが負けてしまい、すぐに閉鎖されてしまいました。後で行われた控訴審では勝ちましたが、すでにカナビスを展示できるような場所ではなくなっていました。

一方、そんなゴタゴタの中でもウイリー・ウォーテルは拡大を続け、サティバ店とインディーカ店を買収し、ワークショップはシンセミラ・カナビスショップとしてリニューアルしてメインストリートの良い場所に引越しました。


新しい場所を求めて

やがて数年ほど前から、雨ばかり降っているオランダではなく、常に太陽があふれた南スペインに新しく過ごせる場所を求めるようになりました。

何年の続いたビジネスの緊張とストレスを取り除くためにカナビス・シーンからはしばらく距離を置きたかったからです。どこかに一年ほど家を借りて、太陽と海とおいしい食事、さらにビッグなデザートとしてスペインのジョイントを堪能して特別休暇を過ごすことにしました。


バルセロナの「インテリア・グローショップ」

一年間借りた家でカナビス栽培 (クリックで拡大)

その願いは、ローリング・ペイパーを買うために、スペイン南部の中心都市マラガのグローショップに偶然入ったことで叶いました。店のオーナーは数年前にわれわれの店とグローバル・ヘンプ・ミュージアムを訪れてきてくれていました。すぐに意気投合して、食事と飲み物とバッズに誘われました。彼はその地域のすべてに精通していました。

2年ほど前には、単に一時的に借りるのではなく、買って住んでもいいと思う場所を見つけることもできました。敷地が6万6000平方メートルもある感じの良い古い農家で、美しい田舎の風景に囲まれています。

そこに身をゆだねているうちに、カナビス愛好者のためのスモール・リゾートにすると言うアイディアが浮かんできました。ストレスフリーで精神も肉体も再充填できる場所。そして、それらが一体となった静寂と平和の中で真にリラックスできる理想郷。

そんな場所を思い描きながら農家の改造と拡張を開始しました。それから3年目に入りますが、現在ではお客さんをむかえる準備に追われています。

ノル・ファン・シャイク & マルスカ・デ・ブラウ