カナビス使用によるリスク

PEACE - POT FOR PEACE, PEACE FOR POT

Source: Nimbin HEMP Embassy
Autor: Alan Salt
Subj: The Actual Risks involved in Smoking Cannabis?
Web: http://www.hempembassy.net/hempe/risks.html


1. 脳の研究では、小脳扁桃つまり感情を司る部分は思春期に発達するが、意志決定を担う前頭葉が十分に発達するには20才代半ばまでかかることが指適されている。カナビスが未成年の脳の発達に悪影響があるかどうかについては結論的なことはまだ何も分かっていないが、基本的にはリスクの可能性を考慮して、成長を乱す可能性のあるドラッグはカナビスだけではなくアルコールやタバコも含めて少なくとも18才まではやらないほうがよい。

2. カナビス喫煙の最も大きなリスクは逮捕される可能性があることだ。犯罪者として連行され、警察の留置場で判事が保釈または拘留を決定するまで何日も社会適応性の乏しい危険な連中と一緒に過ごさなければならない。犯歴は一生ついてまわり、就職の機会の失う。裁判になれば100年もかかるのではないかと思うほどスローモーションな孤島気分を味わう。刑務所に入れられたらそこが犯罪の巣窟だと思い知らされる。犯罪仲間に誘われ取り込まれる。刑務所内では犯罪事業が営まれており、今では刑務所システムは犯罪システムと一体になってしまっている。

3. どのような煙でも肺に吸い込めば害はある。個人差はあるが、とくに害を受けやすい人もいる。呼吸器の粘膜にある細かい粘液腺は煙の害を防止するが、一方では、煙は十分な粘液の浸出能力を弱めてしまい咳を誘発する。咳は、肺機能の回復や維持のために、煙の吸引を中断または止めるべきシグナルともいえる。また、喫煙の習慣は肺ガンを起こしやすくする。(註:現在では、肺ガンについては否定 されている)

4. カナビスを吸っただけで気が狂うということはないが、潜在的に精神症を起こりやすい人はカナビスによってそれが顕在化することもある。また、精神状態が乱れているときにはカナビスを吸うのはよいとはいえない。アドバイスがほしければ慎重なベテラン・カナビス・ユーザーに相談してみるとよいだろう。いずれにしても心地よいハイが得られない時はまずしばらくカナビスを中断したほうがよい。また、他の薬剤で治療中の場合はカナビスの併用は避けるのが原則だ。

5. 深刻な犯罪に巻き込まれやすい。未経験者はこうしたことを魅力的に感じてしまう懸念もあるが、決してそのようなものではない。状況はすぐに自分では何も手の打ちようがない結果に発展しやすい。殴られたり脅されたり、ナイフや銃を向けられたり、盗まれたり侵入されたりする。さらに、あなたがドラッグ・ユーザーなら証言は信用されない。もし警察に正当防衛だと訴えたりしても、その主張は事情聴取で信用性がないと宣告されてしまう。危険人物とみなされ、助けてくれた友達まで起訴されてしまう。映画などでは重大な犯罪者はカリスマ性があり魅力的に映るが、実際にはそのようなことは絶対にない。熱狂して興奮を求めたりすれば、考えてもみなかったことになって後悔する。自分はどうなってもよければ別だが。

6. カナビスとヘロインの区別もつかないような人からは、単に「ドラッグを使っている」と一括りに扱われてしまう。

7. カナビスは悪いものだという信念を持っている家族や友人たちから敬遠されるか、自分から疎遠になってしまう。

8. カナビス以外のもっと強力なドラッグに遭遇しやすい。だから試してしまうようになるのだ、と言うのが政府など公式機関の見解だ。現在ではそのような主張は疑問視されているが、とは言っても、反カナビス陣営のヒストリックででたらめな宣伝の影響もあって、ドラッグ・ディーラーはいろいろなドラッグを押しつけてくる。闇市場には、安全なドラッグか危険なドラッグかという区別はない。強いドラッグは危険であることを十分に学んでおく必要がある。自分だけは特別で「カナビス以外をやってみたいと思う」 はずがない、などと簡単に考えてはならない。

9. タバコの喫煙者ではなくとも、カナビスを吸うときにタバコを混ぜているとタバコ中毒になる可能性がある。世間ではこうした事実を簡単に忘れてしまい、カナビスは中毒になると言いたてたりする。カナビスを吸っていると悪い習慣は何でもそのせいにされてしまう。

10. カナビスには、頑固な病気の沈痛効果、精神の緊張の緩和や気をまぎらわすといった医療効果があるが、たとえ医療目的であっても栽培したり使ったりすれば起訴されて懲役刑を受ける。カナビスはかつて薬局方として医薬品に指定されていたこともあるが、禁止されてからは除外されている。

11. これまで指適したどの件に関しても、公正な調査結果ではカナビス拒否派を支持するような証拠はほとんどないにもかかわらず、単に道徳的見地からカナビスをヒステリックに拒否して証拠をまともに検証しようともしない。カナビス・ユーザーなら、こうした社会の風潮に落胆させられる。

12. カナビスの悪害宣伝の言葉に中毒させられるリスクがある。カナビスは感情的な問題になっているので、理性的な議論はほとんど不可能になってしまっている。人はいったん空恐ろしい話が植え付けられると、謙虚な気持ちを回復することはほとんどできなくなる。1930年代、アメリカ麻薬局のアンスリンジャー局長はすべての州に同じドラッグ法を導入しようとして、時間をかけて恐怖感を煽り脅しをかけた。これが大成功をおさめ、反カナビスの虚構は聖典となり、まともな議論すらできない状況になった。現在でも、カナビス・ユーザーは、法を絶対視する偏狭な人たちの論点のない議論に巻き込まれたりする。過去の事件を繰り返し取り上げてさも新しい事件のように言いたてて部数や視聴率を稼ごうとするマスコミもこうしたヒステリーを煽っており、カナビス・ユーザーはそのリスクに晒されている。

13. 偶然出会ったような見知らぬ人からカナビスを買ったりすると、騙すされたり、殴られたり、金を強奪されたり、傷つけられたりするような不運に見舞われることがある。

14. 信頼できそうなある研究によると、カナビスで通常の運転能力には支障は出なかったが、パイロンを置いたジグザクコースの走行では影響が認められた。大半のカナビス・ユーザーは、吸っているときには運転により注意深くなるが、交差点を曲がたりするときに慎重過ぎて他のドライバーから警笛を鳴らされたりしてあわててしまうこともある。

15. カナビス・ユーザーは趣味や活動や宗教に熱中してしまうようになることがある。例えば、模型作りや昆虫採集、最高のカナビスを栽培すること、平和運動、神秘体験など一つの分野に全勢力を注ぐようになってしまう。こうしたことはリスクとばかりは言えないが、カナビスがその人の生き方を変えてしまい、聖なる使命に身を捧げてしまうようになることもある。